“いつか一緒に仕事をしたい”俳優陣との制作が実現、映画「夏の砂の上」に玉田真也が手応え
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映画「夏の砂の上」完成披露イベントより、左から玉田真也、森山直太朗、高橋文哉、髙石あかり、オダギリジョー、松たか子、満島ひかり、光石研。
玉田真也が監督・脚本を務め、オダギリジョーが主演・共同プロデューサーを務める映画「夏の砂の上」の完成披露イベントが、昨日6月17日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で実施された。
「夏の砂の上」は、松田正隆の同名戯曲を原作にした映画。主人公・小浦治(オダギリ)は息子を亡くしたことから妻の恵子(松たか子)と別居している。働いていた造船所が潰れても新しい職を探さずフラフラしていた治は、ひょんなことからめいの優子(髙石あかり)と暮らすことになり……。
完成披露イベントには、玉田、オダギリら8名が登壇。オダギリは「この作品が醸し出している2000年代初頭の日本映画の雰囲気を、身をもって経験した自分だからこそできる作品作りがきっとあると思いました」と共同プロデューサーを務めた経緯を説明し、松は「私はオダギリさんとほぼ同世代ですが、いろいろな作品を経験されてきたオダギリさんが手に取って、興味を持った台本ってどんなだろう?というのが、本作に惹かれた理由でもあります」と明かす。
髙石は「オダギリさんと松さんが出ると聞いて『絶対に出たい』と思いました。でもオーディションで監督たちとお会いして、個人的に『あ、落ちたな……』と思っていたので、マネージャーさんから電話で出演が決まったことを聞いたときはびっくりしました」と述懐。優子の母・阿佐子役の満島ひかりは、本作の舞台が長崎県であることに触れ、「私は九州の出身なので、作品から匂い立つものや登場するキャラクターが、親戚や近所のおじちゃんたちと重なるところがありました」としみじみ語る。治の同僚・陣野役の森山直太朗は、オダギリから「この役に説得力を持たせられる人は森山さんしかいない」とオファーされたことを明かし、「率直にビックリしました」と当時の心境を述べた。
完成披露イベントでは、映画の題材にちなみ、登壇者たちが“心に沁みたこと”を発表するひと幕も。治の同僚・持田役の光石研は「長崎ロケでの撮影スタッフ」と書かれたフリップを掲げ、「撮影を行ったお家は車が通れないところにあったので、歩いて坂を登るしかなく、スタッフは手持ちで機材を運んでいました」と回答。優子に好意を寄せる立山役の高橋文哉は「高校の同級生」と書かれたフリップを見せながら、「高校生の頃、同級生と仲良くなるためにダーツやカラオケといった遊びをしていたのですが、それをお芝居で表現するのは今回が初めてでした」と本作のワンシーンを振り返った。
最後に玉田が「いろいろな映画やドラマで観てきた、“いつか一緒に仕事をしたい”と思っていた俳優の皆さんに集まっていただき、その方々の芝居に負けないようにとベストを尽くして作ったので、きっと面白い映画になっていると思います」とアピールし、完成披露イベントを締めくくった。
映画「夏の砂の上」は7月4日に全国公開される。
©︎2025映画『夏の砂の上』製作委員会