「キャンドルスティック」阿部寛、監督デビュー飾る米倉強太を絶賛「可能性を感じた」
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「キャンドルスティック」ジャパンプレミアの様子。左からYOUNG DAIS、サヘル・ローズ、アリッサ・チア、阿部寛、菜々緒、津田健次郎、米倉強太
映画「キャンドルスティック」のジャパンプレミアが本日6月19日に東京・ヒューリックホール東京で行われ、キャストの阿部寛、菜々緒、アリッサ・チア、サヘル・ローズ、津田健次郎、YOUNG DAIS、監督の米倉強太が登壇した。
同作は日本、台湾、イラン、ハワイなど6都市を舞台としたマネーサスペンス。刑務所上がりの元天才ホワイトハッカー・野原が、“金融市場の番人”であるAIをだまし、大金を手に入れようと画策するさまが描かれる。阿部が野原、菜々緒が野原をサポートするFXトレーダー・杏子、津田が杏子の元夫である数学者・功を演じたほか、台湾の大企業の幹部リンネ役にチア、東京近郊で移民・難民の子供たちを育てる施設を守る美女ファラー役にローズ、施設のオーナー・吉良役にYOUNG DAISが選ばれた。
イベントは、SYOTA(DUAL)による本作のエンディングテーマ「I need you」の生パフォーマンスで幕開け。会場が熱気に包まれる中、ステージに登場した阿部は「今日初公開されるということで、皆さんが一番最初です。この世界を楽しんでいってほしい」と挨拶。本作については「最初に脚本を読んだとき、僕は正直、株やFXの話は詳しくないのでイメージが湧かなかった。ですが完成した作品を観て、その世界に詳しくない人でもわかるような映画になっていた。今までに観たことのない合作になっています」と語った。
菜々緒は「とにかく脚本と監督が素晴らしく、スピード感のある作品になりました。演技派のキャストの皆さんがそろっていて、それぞれのキャラクターの目が印象的なので、そこに注目いただけたら」と明かす。また阿部との共演を「(役同士が)近しい関係だったのですごくうれしかったです」と振り返り、笑みをこぼした。
津田は「マネーサスペンスという括りではありますが、お金をめぐる攻防戦が繰り広げられる中でキャラクターたちのそれぞれのドラマが描かれている。そのドラマが入り乱れてエンディングへと向かっていく。(阿部との共演は)緊張しましたね」と述懐。阿部は「初めましての状態で、撮影初日のワンカット目からひどいことをされました(笑)」と津田とのシーンを回想した。
撮影は日本・台湾・イランにて2024年5月から9月にかけて行われた。チアは「この映画がとても好きで、皆さんと共演することができてうれしかった。監督には本当に感謝しています」、ローズは「今の世界情勢だからこそこの合作映画は本当に貴重、奇跡だと思っています」と明かす。YOUNG DAISは「私たちの生活と重なる部分もあって、見どころ満載であっという間に観終わってしまうと思います」と本作をアピールした。
本作で監督デビューを飾った米倉とは、元MEN'S NON-NOモデルという共通点を持つ阿部。今回のオファーを二つ返事で受けたそうで「(米倉に監督としての)可能性をすごく感じた。1人ひとりのキャラクターのドラマが漏れずに描かれている。素晴らしい作品だと思います」と絶賛する。米倉は「阿部さんにそう言っていただけてうれしいです。本当に多くの人に支えられてこの作品ができた。今日やっと観客の皆さんとそれを共有できる。ぜひ楽しんでいただけたら」とメッセージを送った。
川村徹彦による小説「損切り─FXシミュレーション・サクセス・ストーリー」をもとにした「キャンドルスティック」は、7月4日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。
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