ラップも登場!文学座「もうひとりのわたしへ」開幕、五戸真理枝「極上のエンターテイメントを」
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文学座公演「もうひとりのわたしへ」より。(撮影:宮川舞子)
文学座「もうひとりのわたしへ」が、本日6月21日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕した。
ONEOR8の田村孝裕による新作「もうひとりのわたしへ」は、人生の岐路を迎えた女性の物語。文学座の五戸真理枝が演出を手がける。出演者には、本公演を企画した畑田麻衣子と吉野実紗をはじめ、高橋ひろし、郡山冬果、横田栄司、山森大輔、萩原亮介、宝意紗友莉、稲岡良純が名を連ねた。
椎葉里歩は間もなく40歳。子供はいないが夫は優しく、両親は共に健在で、仕事もそつなくこなしているが、誕生日を前に「人生、このままでいいのかな」と不安に襲われていた。誕生日当日、夫は仕事を優先し、里歩には怒りの矛先を向ける相手がいない。そこに異次元の住人が現れると、彼女を違う“世界線”へといざない……。
開幕に際し、五戸は「これは誰しもが経験したことのあるような、とても身近な物語です。女性の心理、夫婦の綾、大人の恋愛、親子の愛。コメディからシリアスまで、会話劇のさまざまな側面をお楽しみいただけます」と述べ、「文学座ならではの人間表現へのこだわりや、その尊さを、多くのお客様にお伝えできたらと願い、一つ一つの言葉の温度感にこだわり抜いて、作りました。主人公里歩の追い詰められた自尊心はラップになります。ラップによって、毎日の中で、心の隅にくすぶる悩みが、自分の人生を受け入れ、肯定していくエネルギーに変換されていきます。どうかこの物語が、お客様の生活の傍らに届きますように。ぜひ紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAへ! 極上のエンターテイメントを味わいに来てください」と呼びかけた。
上演時間は約1時間45分。公演は6月29日まで。
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