メニュー開発のため毎年休業、革新的な料理店ムガリッツに密着したドキュメンタリー公開
映画
ニュース

「ムガリッツ」場面写真
スペインのレストラン、ムガリッツに密着したドキュメンタリー映画「Mugaritz: No Bread, No Dessert」が「ムガリッツ」の邦題で9月に公開決定。ギャガ配給のもと、東京・シネスイッチ銀座ほかで順次封切られる。YouTubeでは予告映像が解禁された。
食文化を探求する“ガストロノミー”の中心地であるスペイン・バスク地方に店を構え、ミシュラン2つ星を獲得する名店のムガリッツ。毎年11月から翌4月までの半年間は休業し、スタッフ総出で新メニュー開発に専念するユニークな営業スタイルで知られる。オーナーシェフのアンドニ・L・アドゥリスのもと、革新的な料理の数々を生み出してきた。
本作ではムガリッツの厨房に半年にわたってカメラが潜入し、研究チームやシェフたちが実験的な料理を作り上げる作業に密着。アーティスティックなオブジェだけを載せたテーブル、カトラリーを排して手や舌を直接使って味わう料理などが登場するという。予告には“目に見えぬ物”というテーマのもと、試行錯誤を繰り返す人々の姿が切り取られた。
監督を務めたのは、ホラー映画「REC/レック」シリーズを手がけたスペインのパコ・プラサ。もともとムガリッツの熱心なファンだったプラサが、その創造の秘密を解き明かそうと企画・撮影を敢行した。「ムガリッツ」は2024年に第72回サンセバスチャン国際映画祭のカリナリーシネマ部門でベストフィルムを受賞している。