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betcover!!初ワンマン終了、大きなロボットと共に3部構成ライブ

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ナタリー

betcover!!(撮影:青木柊野)

ヤナセジロウのソロプロジェクト、betcover!!が初のワンマンライブ「betcover!!初単独公演『襲来ジャングルビート'19』」を3月13日に東京・TSUTAYA O-nestで開催。ライブは3部構成で行われ、バンドは全編を通して1つの世界観を築き上げた。

ステージの中央には開演前からダンボール製の大きなロボットが目を光らせながら鎮座。会場が暗転してライブが始まってもメンバーはしばらく登場しないまま、鳥の鳴き声やディレイがかかった物音、子供の声などが流れ続けた。ヤナセがバンドメンバーと共に姿を現し演奏をスタートさせると、彼らは「海豚少年」「ジャングル」などの楽曲を、ディレイやリバーブが深くかかったダビーでサイケデリックなサウンドで演奏。観客は浮遊感のあるサウンドに体を委ねながら、独特の世界観を放つステージに見入っていた。

「羽」で第1部が終了すると、ここから「中学生」と題した第2部に突入した。このパートではヤナセが1人でロボットの前に立ち、昨年8月にリリースしたミニアルバム「サンダーボルトチェーンソー」の収録曲「新しい家」「キャンプファイヤー」などを、アコースティックギターの弾き語りで披露。どこかノスタルジックな、第1部とはまったく違った雰囲気でライブが進行していく。そしてこのパートの最後にヤナセは、ドラマーと練習に行った帰りに見た霧がかかる多摩川の風景を思って作ったという「霧の航路」を、エレキギターを弾きながら歌った。

そして再びバンド編成となり、パワフルなロックチューン「世界は広いよ」で第3部「FUTURE」がスタート。このパートではヤナセの音楽性の広さを示すように、彼がキーボードやフルートも演奏する「セブンティーン」、レゲエやロックがプログレかのように目まぐるしく展開する「平和の大使」などが披露されていった。最後にヤナセはフロアいっぱいに集まった観客を見て「たくさんの人に集まっていただいてうれしいです。毎日『ライブをやりたくない』という衝動に駆られてます。これからも観れるときに観てください。しんどいんですよ……」と小声でつぶやき、ジャズからポップス、民族音楽、合唱など1曲の中にあらゆる曲調が詰め込まれた長尺ナンバー「ゆめみちゃった」を演奏。メンバーが退場してロボットだけが残されたステージに、SEとしてHONZIによる高田恭子「みんな夢の中」のカバーが流され、ヤナセの個性が反映されたコンセプチュアルな初ワンマンは終幕した。

「betcover!!初単独公演『襲来ジャングルビート'19』」セットリスト

第1部:ジャングルビート

01. 海豚少年
02. ジャングル
03. サマースィミング
04. 大洪水
05. 羽

第2部:中学生(弾き語り)

06. 新しい家
07. 遠い親戚
08. キャンプファイアー
09. 素直な気持ち
10. 霧の航路

第3部:FUTURE

11. 世界は広いよ
12. セブンティーン
13. 平和の大使
14. ゆめみちゃった