フリーアナウンサー堀井美香の初主演作「フェードラ -炎の中で-」開幕

フリーアナウンサーの堀井美香が主演を務める「フェードラ -炎の中で-」が、昨日6月26日に東京・銕仙会能楽研修所で開幕した。

「フェードラ-炎の中で-」は、ドイツの女性作家ニノ・ハラティシュヴィリによる最新作。今回の上演版では、深作健太が演出、本作で初舞台を踏む堀井がフェードラ役を務める。また、アカマース役に市川蒼、デモフォーン役に白又敦、ペルセア役に佐竹桃華、パノペウス役に宮地大介、テーセウス役に加藤頼がキャスティングされている。

開幕に際し、深作は「無事に初日があきました。念願の堀井美香さん、演劇デビュー。凄い役者さんの爆誕です。『フェードラ』は〈ギリシア劇〉の仮面をかぶっていますが、はっきりと現代へつながる物語です。いま世界中で〈分断〉と〈差別〉が復活しています。海の向こうの瓦礫の中から聞こえる、助けを求める声。どうすれば僕たちは、ひとりの〈生贄〉の少女を救えたのか？ 時に初座長・美香さんの天然っぷりに癒されながら、キャスト・スタッフ一同〈愛〉について考えながら作りました。現代のドイツで、二ノさんが紡ぎ出した〈祈り〉の言葉が、80年前、焼跡の瓦礫から復興した僕たちの心に届きますよう」とコメント。

堀井は、7月5・6日に茨城・水戸芸術館 ACM劇場 特設能舞台で行われる茨城公演に言及しつつ、「最高のチームになっています。このメンバーの『フェードラ』を見逃さないでください。水戸は近いぞ。水戸で待ってます。水戸の皆様もお待ちしています！」と観客にメッセージを送った。

上演時間は約2時間。東京公演は6月29日まで。