「アンパンマン」戸田恵子がやなせたかしを思う、蒼井優はジャムおじさんの言葉に感動
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戸田恵子
映画「それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!」の公開記念舞台挨拶が本日6月29日に東京・新宿ピカデリーで行われ、声のキャストの戸田恵子、中尾隆聖、山寺宏一、蒼井優、パンサーの向井慧、尾形貴弘、菅良太郎が登壇した。
本作はアンパンマンが空から落ちてきた不思議な男の子チャポンと出会う物語。チャポンはアンパンマンを兄のように慕うが、チャポンの出生の秘密を知るばいきんまんが現れたことで衝撃の真実が明らかになる。アンパンマンを戸田、ばいきんまんを中尾、ジャムおじさん、めいけんチーズなどを山寺が演じ、チャポンに蒼井、ばいきんまんの発明したメカ・ロボ2号などにパンサーが声を当てた。
アンパンマン、ばいきんまんも登場した本日のイベント。戸田は「毎年毎年素晴らしい作品ができるものですから、もうこれ以上はできないと思うんですが、なんと去年を超える素晴らしい作品ができました」と自信を見せ、中尾は「ハ~ヒフ~へホ~~! 楽しんでいってください」と呼びかける。山寺が「アンアンアーン……以上です!」とチーズのセリフで挨拶すると、「ちょっとチーズ語じゃわからないです!(笑)」と向井からツッコミが入った。
蒼井は「私も皆さんぐらいの歳から、『アンパンマン』を観て来たんです。まさかこうやって、アンパンマンやばいきんまんと一緒にステージに立つことができる日が来るとは」と喜ぶ。尾形は「僕の声優はどうでした? マル⁉ サンキュー!」と感謝し、「これからは声優としてがんばっていきます」と笑顔に。ひなた村の村長・ニンジンさん役の菅は「まだちょっと役が抜けてなくて、ニンジンさんのまんまやらせていただいています」と述べ、会場を笑わせた。
お気に入りシーンの話題になると戸田は「チーズと一緒にチャポンがお風呂に入ったり、お風呂上がりに髪の毛をアンパンマンが拭いてあげたり。普段の日常が描かれていてすごく和みました」と口にする。山寺は「アンパンマンのマントが破けて、チャポンがアンパンマンを助ける。まるでサーフィンのように、アンパンマンがサーファーみたいになってる! あのシーンがすごくかっこいいと思いました!」と伝えた。
また蒼井は「チャポンがばいきんまんも助けるシーンが大好きで。アンパンマンの背中を見て、優しさや勇気の本質というものをちゃんと受け継いだんだなと思いました」と述懐。向井は「私はロールパンナさん推しで、もうちゃん付けなんかできない、ロールパンナさんと呼ばせていただいているんですけど(笑)。今回、チャポンとアンパンマンの絆と、ロールパンナさんとメロンパンナちゃんの絆が描かれていて、あのシーンが僕的には激アツでした。ロールパンナさんが笑ってくれているんだったら、僕はもう何でもいい!」と言葉に力を込めた。
山寺との共演は約10年ぶりになるという蒼井。「お会いすると本当に安心します。ある番組でご一緒していたときに、私が緊張して足がガクガク震えていたら、優しく声をかけてくださって。この世界のお父さんだと勝手に思っています」と明かす。そんな蒼井は“ジャムおじさん”好きということもあり、山寺がジャムおじさんの声でメッセージを贈ると、彼女は感動した様子を見せた。
原作者・やなせたかしの思いが込もった「アンパンマンのマーチ」の一節「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」が、物語を通して問われる本作。やなせが存命の頃は舞台挨拶で歌を披露することもあったそうで、戸田は「なぜか歌の調子がマイナーコードなんですよね。ノスタルジックな感じのメロディで、歌詞は前向きではあるんですけれども、とっても大きなお声で歌い出す」「いついかなるときでも歌を歌うとみんなが喜んでくれるのが大好きだったんだと思います」と回想する。そして「いつまでもみんなの頼りになるアンパンマンでありたいなと思うと同時に、やなせたかし先生の偉大さを改めて感じている私たちであります。天国の先生にいつまでも喜んでもらえるように、これからも『アンパンマン』をみんなで力を合わせて、やっていきたいと思っています」と語った。
橋本敏一が監督した「それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!」は全国で公開中。
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