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「フロントライン」小栗旬が「役者をやっていてよかった」、P・増本淳は次回作にも意欲

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「フロントライン」舞台挨拶に登壇した小栗旬(右)、増本淳(左)

映画「フロントライン」の舞台挨拶が6月29日に神奈川・横浜ブルク13で行われ、主演の小栗旬と脚本・プロデュースを担った増本淳が登壇。物語の舞台となった横浜でトークを実施した。

本作の舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス。災害医療を専門とする医療ボランティア的組織DMAT(ディーマット)が、乗客乗員の命を救うために未知のウイルスと対峙するさまが描かれる。「かくしごと」の関根光才が監督を務め、小栗がDMAT指揮官・結城英晴を演じた。6月13日に公開されたのち、29日時点で観客動員数80万人、興行収入11億円を突破している。

リピーターも多いという本作。増本が「ストーリーを追いかけるような物語だと途中で飽きてくることがあると思うんですが、今回は小栗さんはじめキャストの演技が本当に素晴らしい。何度見てもその表情だけで胸が打たれると思う」と理由を分析すると、小栗は「僕も2回目を観たときに、桜井(ユキ)さんの記者の役が絶妙に揺れ動いているさまが見えた。素敵だなと思いました」とうなずく。

小栗は28日に大阪で行われた舞台挨拶のあと、沖縄に停泊しているダイヤモンド・プリンセス号を見に行ったという。森七菜が演じた羽鳥寛子のモデルとなった元ダイヤモンド・プリンセス号フロントデスクのクルー・和田祥子さんが沖縄在住ということから、2人で“本物”の船と対面することとなった。イベントでは2人を写した写真も紹介され、小栗が「本当に大きかった!」と迫力を伝える様子も見られた。

さらに小栗は大阪での舞台挨拶時に「結城をもう一度演じたい」と発言していたそうで、その真意を問われた小栗は「DMATという組織は今現在もいろいろなところで活躍していて、実はダイヤモンド・プリンセス号の事態のあとに起こった事件でもDMATが活躍していたという話を増本さんから聞きました。そういうことを聞くと、自分たちが演じさせてもらった役たちは再び集まることができるのではないかと思うんです」と打ち明ける。増本も「この作品が終わったあとも、今日結城は何しているんだろう? 仙道は災害地にいるのかな?と考えてしまう」と続け、「もし機会をいただけるなら、いくらでも描きたいです」と次回作への意欲をのぞかせた。

最後に増本は「オリジナルの映画はなかなか企画が通りづらいのですが、小栗さんに電話したら『やるべきだよ』と言ってくれてこのプロジェクトが始まった。その電話から丸2年経って、2人で満員のお客さんの前に立てていることが今風に言うと“エモい”(笑)」と感慨深げにコメント。小栗は「本当に役者をやっていてよかったなと思います」と切り出し、「それぞれがこの作品を育てていってくれたらいいなと。皆さんの応援で僕らがまた違う“フロントライン”に立てるかもしれない」と言葉に力を込めた。

「フロントライン」は全国で公開中。

©︎2025「フロントライン」製作委員会