「台湾巨匠傑作選2025」予告解禁、芸術を愛するおばあちゃんと大家族描く「赤い柿」
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「赤い柿」場面写真 ©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
「台湾巨匠傑作選2025」の予告編がYouTubeで解禁。映画評論家の村山匡一郎が「赤い柿」について語るコメントが公開された。
本特集では台湾映画のレジェンドと呼ばれるワン・トン(王童)が、1995年に発表した映画「赤い柿」が劇場初公開。1942年に中国大陸で国民党軍の将軍の家に生まれたワン・トンの自伝的作品で、国共内戦に敗れた国民党軍とともに新天地の台湾へやって来た家族を描く。
予告には上海から台湾に渡った大家族と、新しい街に心躍らせる子供たち、そして彼らを見守るおばあちゃんの姿が切り取られた。村山は「ワン・トンのリアリズムに透明感が漂い、まるで心地よいエッセイを読むような優しく軽快な心情が見るものを包みこむ」とコメントしている。
特集では昨年に続き、ワン・トンの“台湾近代史三部作”と称される「村と爆弾」「バナナパラダイス」「無言の丘」もラインナップ。予告では、イラストレーター・マンガ家の高妍(ガオ・イェン)が「無言の丘」、マンガ家のちばてつやが「村と爆弾」について語るコメントも収録された。
「台湾巨匠傑作選2025」は7月26日から東京・K's cinemaほか全国で順次開催。ラインナップにはホウ・シャオシェン(侯孝賢)、エドワード・ヤン(楊德昌)、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)、チェン・ユーシュン(陳玉勲)、ギデンズ・コー(九把刀)の作品なども並んだ。
台湾巨匠傑作選2025 ワン・トン(王童)監督自伝的最高傑作「赤い柿」劇場初公開!
2025年7月26日(土)~ 東京都 K's cinema
料金:一般 1600円 / 大学生・高校生 1400円 / シニア 1200円 / 中学生・小学生・障害者 1000円 / 特別鑑賞券(3回券・特製ポストカード付)3600円
上映作品
- 「赤い柿」デジタルリマスター版 ※劇場初公開
ワン・トン監督 / 台湾近代史三部作
- 「村と爆弾」デジタルリマスター版
- 「バナナパラダイス」デジタルリマスター版
- 「無言の丘」デジタルリマスター版
台湾ニューシネマの監督たち
- 「風が踊る」(デジタルリマスター版)
- 「坊やの人形」
- 「風櫃の少年」
- 「台北ストーリー」4Kレストア・デジタルリマスター版
- 「童年往事 時の流れ」
- 「恋恋風塵」
- 「青春神話」
- 「愛情萬歳」
- 「河(1997年)」
特別上映
- 「HHH:侯孝賢(ホウ・シャオシエン)」デジタルリマスター版
ポスト台湾ニューシネマの作品たち
- 「熱帯魚」デジタルリストア ※特別上映
- 「ラブ ゴーゴー」デジタルリストア版
- 「狼が羊に恋をするとき」
- 「赤い糸 輪廻のひみつ」
- 「本日公休」
※記事初出時、コメントの内容に誤りがありました。お詫びして訂正します