八代目尾上菊五郎・尾上菊之助らが参加、大阪松竹座「七月大歌舞伎」船乗り込み開催
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大阪・大阪松竹座の「七月大歌舞伎」に先駆けて7月1日に行われた船乗り込みの様子。左から尾上菊之助、桐竹勘十郎、八代目尾上菊五郎。
「尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎襲名披露 尾上丑之助改め六代目尾上菊之助襲名披露『七月大歌舞伎』関西・歌舞伎を愛する会 第三十三回」の上演に先駆け、昨日7月1日に大阪で船乗り込みが開催された。
これは、尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎、尾上丑之助改め六代目尾上菊之助の襲名披露として行われる公演。本町橋船着き場で行われたオープニングセレモニーでは、日本芸術院会員で人間国宝の人形浄瑠璃文楽座の人形遣い・桐竹勘十郎による「三番叟」の披露と花束贈呈が行われた。勘十郎は「松竹座での襲名披露、心待ちにいたしておりました。私も拝見いたします。とても楽しみにしております。この襲名披露公演の大入り、そして歌舞伎界がさらに発展しますことを切に願いまして、人形浄瑠璃文楽座一同、応援いたしております。何卒お体にご留意の上、公演を乗り切られますことを祈念申し上げます」と祝福を述べる。
%img_2630415_float% %img_2630417_float%公募で選ばれた観客や関係者など約200名が乗船した船9艘は、文楽人形に見送られ、約2.5kmにわたって川を巡って戎橋に到着。川岸からは「音羽屋!」「松嶋屋!」などと大向うが飛び交い、船は紙吹雪と共に盛大な拍手で迎えられた。
%img_2630416_float%大阪・大阪松竹座前での式典では、八代目菊五郎が「本日はお暑い中、このように大勢お集まりくださり、またたくさんの声援をいただき、ありがとうございました。菊五郎の名跡と言いますと、江戸の役者のイメージがおありになるかもしれませんが、初代と二代目は、関西で生まれ、大阪でも活躍いたしました。今回はその初代、二代目にも顔向けができるよう、音羽屋にゆかりの演目を勤めさせていただきます。皆様ぜひお誘い合わせの上、大阪松竹座にお越しいただきますようお願い申し上げます」と挨拶。また菊之助は「昼の部は『羽の禿』、夜の部は『土蜘』の胡蝶を勤めさせていただきます。一生懸命がんばりますので、よろしくお願い申し上げます」と話した。
最後は片岡仁左衛門の発声のもと、大阪締めにて公演の成功を祈念し、観客から大きな拍手が送られた。船乗り込みの様子は7月24日まで、YouTubeの「松竹チャンネル/SHOCHIKUch」で観ることができる。
「尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎襲名披露 尾上丑之助改め六代目尾上菊之助襲名披露『七月大歌舞伎』関西・歌舞伎を愛する会 第三十三回」の公演は、7月5日から24日まで大阪松竹座で行われる。
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