小林薫と戸塚純貴W主演のアニメ映画「ホウセンカ」に安元洋貴、斉藤壮馬ら参加 本予告公開
映画
ニュース

「ホウセンカ」メインビジュアル
小林薫と戸塚純貴がダブル主演を務めるアニメ映画「ホウセンカ」の封切りが10月10日に決定。またキャストとして安元洋貴、斉藤壮馬、村田秀亮(とろサーモン)、中山功太が参加していることが明らかに。YouTubeでは本予告が公開された。
「オッドタクシー」の木下麦が監督とキャラクターデザイン、此元和津也が原作・脚本を担当した本作は、死にかけのヤクザ・阿久津実が起こす大逆転を描く物語。無期懲役囚として老いた阿久津は、孤独に死を迎えようとしているとき、「ろくでもない一生だったな」と人の言葉を操るホウセンカから声を掛けられる。1987年の夏、彼は歳下の那奈とその息子と、ホウセンカが庭に咲くアパートで暮らし始めた。阿久津は独房の中で、そんな自身の過去を振り返っていく。小林と戸塚が阿久津の現在と過去を演じ、阿久津のパートナー・永田那奈に満島と宮崎が声を当てた。ホウセンカには瀧が息を吹き込んでいる。
阿久津の兄貴分・堤を安元、後輩・若松を斉藤が演じた。また阿久津の子分である林田役と小西役に、村田と中山がそれぞれ起用された。ceroによるオープニングテーマ「Moving Still Life」が流れる予告には、阿久津がホウセンカに話しかけられる場面や、那奈たちとの日々が収められている。
安元は「『不思議』、の一言では片付けられません。真剣に向き合う、愛を持つ。それ自身はシンプルなはずなのに、そこに深く絡んでいく『不思議』のエッセンス」と本作を表現。そのほかキャスト、ceroの高城晶平、荒内佑、橋本翼のコメントは下部に記した。
ムビチケは7月11日に発売。ムビチケカードの先着特典はオリジナルステッカー2種セットに決まった。詳細は映画公式サイトで確認しよう。
※高城晶平の高は、はしごだかが正式表記
安元洋貴 コメント
「不思議」、の一言では片付けられません。真剣に向き合う、愛を持つ。それ??はシンプルなはずなのに、そこに深く絡んでいく「不思議」のエッセンス。
是非劇場でご覧ください。どのキャラが、というよりトータルでの熱を感じていただきたいです。
斉藤壮馬 コメント
ふたたび木下監督×此元さんの世界にキャストとして関わることができ、これ以上なく幸せです。
静謐で、繊細で、それでいて深い余韻をもたらす物語。
皆さまの心にそっと沁み入ってくれることを願います。
村田秀亮(とろサーモン)コメント
阿久津の不器用さと哀愁がゆっくりと心に染み込んでくる…
気づけば阿久津の人生が自分に転写した錯覚に陥り異様な感情でしみじみと泣けてきました。
どんな人生であれ、最後はどう或れたかだと思う。
こんなにも好きな作品の一つになれた事が本当に幸せです。
中山功太 コメント
普段アニメ作品は観ないのですが「オッドタクシー」を視聴した時、面白過ぎてひっくり返りました。
声優を務めた芸人さんに心底嫉妬しました。
ですから、この度「ホウセンカ」に関われて本当に幸せです。
駄声ですがご容赦下さい。
高城晶平 コメント
我々人間とは違った知性を持つ植物たちを、最近では「プランタサピエンス」と呼ぶ向きもあるらしい。僕はそのことを本で知ったのだが、森やビオトープにおける植物同士の社会づくりや相互扶助の作法には、確かに知性と呼ぶほかないような何かがあると思う。そんな興味を抱いた矢先、この映画の話が舞い込んだ。ワクワクしながらシナリオを読むと、想像とはだいぶ違う「知性」を備えたホウセンカが登場し、思わず笑ってしまった。同じサピエンスを持つ者として、いつかは友達になれるかも。
荒内佑 コメント
夏のアパートの網戸、蚊取り線香。ブラウン管テレビ。夜風に揺れるカーテン。夕方の台所、時計の針。雑居ビルの事務所、白い蛍光灯。空の青さ、雲の動き。ハイブリッド自動車の音。
物語を包み込む繊細な描写は、阿久津が生きた日々に寄り添い、静かに祝福しているように感じます。劇伴も同じような存在でありたいと願いながら制作しました。
橋本翼 コメント
私にとって初めての劇伴の経験となりましたが、作品の情景に導かれるような感覚で音を当てていきました。大きな機械の中の歯車のひとつのような気持ちで手探りな部分はありましたが、完成した作品を拝見したときに点と点がつながるような思いを初めて感じさせてもらい新鮮な体験となりました。
様々な境遇にある人たちに、この作品全体や、作中のどこか一部分が響いて、何かに伝播していったら社会はどんな風になるのだろうと当てもなく想像しました。
©此元和津也/ホウセンカ製作委員会