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原爆被害受けた朝鮮人や慰安婦にされた女性の声なき声、記録映画「よみがえる声」公開

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「よみがえる声」ポスタービジュアル

今年90歳になる在日朝鮮人2世の映画作家・朴壽南(パク・スナム)と、彼女の娘・朴麻衣が共同監督を務めたドキュメンタリー映画「よみがえる声」が、8月2日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。

本作は広島や長崎で原爆被害を受けた朝鮮人、長崎の軍艦島に連行された徴用工、沖縄戦に動員された朝鮮人元軍属、日本軍の慰安婦にされた女性たちの声なき声に焦点を当てたドキュメンタリー。小松川事件で死刑となった在日朝鮮人2世の少年・李珍宇(イ・ジヌ)との往復書簡「罪と死と愛と」や、慰安婦の実相を追った映画「アリランのうたーオキナワからの証言」などで知られる朴壽南が、約40年前から16mmフィルムで撮り続けた映像をもとに制作された。

2023年に第28回釜山国際映画祭のワイドアングル部門で初披露され、ドキュメンタリーコンペティションの最優秀賞にあたるビーフメセナ賞を受賞。審査員を務めた原一男は「この作品を見た瞬間、ある存在を破壊する力を感じた」と称賛した。翌年には第74回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に「豊かで脱植民地的なアーカイブ」として正式招待。さらに2025年2月の第16回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルではコンペティション部門の大賞に輝いた。

ポレポレ東中野では本作の公開にあわせ、関連特集「語り継ぐ映画祭」を開催予定。上映作品などの詳細は後日発表される。

©『よみがえる声』上映委員会