深堀隆介の大規模個展『深堀隆介展 水面のゆらぎの中へ』が大阪で開催中。世界にひとつの“金魚酒”新作を特別販売!
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すべて見る金魚に魅せられ、創作を続ける美術作家・深堀隆介の大規模個展『深堀隆介展 水面のゆらぎの中へ』が、9月7日(日)まで大阪・あべのハルカス美術館にて開催されている。
深堀は、透明樹脂にアクリル絵の具で何層にも重ねて描く「2.5Dペインティング」とも称される斬新な技法により立体感のある金魚を作り出してきた。その作品は、まるで目の前に水があり、命のある美しい金魚が泳いでいるかのような迫真性を観る者に与える。水面の揺らぎの中にあるのは虚か実か、幻か現(うつつ)か。深堀は自身の作品をまるで生きているかのように「見せる」一方で、それが命を持たない絵の具の積層であるという事実に正面から対峙する。深堀の作品には、幻影と物質の同居というリアリズムにおける根源的な命題が横たわっている。
本展では初期の立体作品から、絵画、映像、大規模なインスタレーションなど新作を含む作品約300点を一挙ご紹介。深堀が一貫して取り組んできた金魚の造形にあらためて光をあて、描くこと、リアルであることに対する作家の思想に迫る展覧会となっている。虚実の狭間をたゆたうように私たちを誘う、<金魚繚乱>の世界を堪能してほしい。


また、本展のため特別に制作された新作作品「金魚酒 命名 美籠(みこも)」の抽選販売が決定。8月10日(日)まで、あべのハルカス美術館ミュージアムショップにて展示されている。
チケットは発売中。
<深堀隆介コメント>

「飼っていた金魚の美しさに魅せられて以来、金魚を描き続けてきました。独自の技法を模索していく中で辿り着いたのが、『2.5Dペインティング』です。樹脂と絵の具の層を何度も重ねることで、羽衣のようなヒレや透明感といった金魚の美しさを表現しています。升の中に金魚を描いた代表作の『金魚酒』シリーズを数多く展示しているので、次第に技術が上がってどんどん立体的になっていく変遷を見てもらえます。その他にも、絵画やインスタレーションなど幅広い作品が展示されています。これほど大規模な個展は大阪では初めてですので、ぜひ楽しんでご覧ください。」
<プロフィール>
深堀隆介(ふかほりりゅうすけ)
1973年愛知県生まれ、1995年愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸専攻学科卒業。制作に行き詰まりアーティストを辞めようとした時、部屋で7年間粗末に飼っていた一匹の金魚に初めて魅了され、金魚を描きはじめる。独自の超絶技巧によって国内外で高い評価を受けている。
<開催情報>
『深堀隆介展 水面のゆらぎの中へ』
会期:7月5日(土)~9月7日(日)
会場:あべのハルカス美術館(〒545-6016 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F)
開館時間:火~金/10:00~20:00 月土日祝/10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
観覧料:一般/1600円、大高生/1200円、中小生/500円
お問い合わせ:06-4399-9050(あべのハルカス美術館)
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2558452
美術館公式HP:
https://www.aham.jp/
展覧会公式HP:
https://fukahori-exhibit.jp/
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