細田守の長編アニメ「果てしなきスカーレット」市村正親・吉田鋼太郎・白石加代子らが参加
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「果てしなきスカーレット」新キャスト。上段左から松重豊、吉田鋼太郎、役所広司、市村正親、斉藤由貴。下段左から染谷将太、青木崇高、山路和弘、柄本時生、白石加代子、白山乃愛
細田守が監督・脚本・原作を務める長編アニメーション作品「果てしなきスカーレット」に、声優として市村正親、吉田鋼太郎、白石加代子らが出演することが発表された。
「果てしなきスカーレット」は、“生きる”をテーマにした作品。父の復讐に失敗した王女スカーレットは、死者の国で目を覚ます。そこは人々が略奪と暴力に明け暮れ、力のない者や傷ついた者は“虚無”となり、存在が消えてしまうという狂気の世界だった。父を殺して王位を奪ったおじのクローディアスもまたこの世界にいることを知り、スカーレットは改めて復讐を強く胸に誓う。そんな中で彼女は、現代の日本からやって来た看護師の聖と出会い、共に死者の国を旅することになるが……。
スカーレットの声を芦田愛菜、聖の声を岡田将生が担当。クローディアスの声を、細田の作品に4度目の参加となる役所広司が務める。また市村はクローディアスにはめられて処刑されたスカーレットの父アムレット、吉田はクローディアスの側近ヴォルティマンド、白石は死者の国でスカーレットが出会う謎の老婆に声を当てる。併せて、ガートルード役に斉藤由貴、コーネリウス役に松重豊、ポローニアス役に山路和弘、レアティーズ役に柄本時生、ローゼンクランツ役に青木崇高、ギルデンスターン役に染谷将太、少女役に白山乃愛がキャスティングされた。
声優陣の顔ぶれについて監督の細田は「なんと贅沢なんでしょう。考えられる限り最高のキャストです。お芝居を通して皆さんから教えてもらえることが様々あり、『果てしなきスカーレット』を作る上で大変勉強になりました。この作品は本当に恵まれていると思います」とコメントした。
「果てしなきスカーレット」は11月21日に全国ロードショーされ、12月12日にはアメリカでも劇場公開される。役所と、本作の企画・制作を担うスタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーからのメッセージは以下の通り。
役所広司コメント
今回も細田監督作品に呼んで頂き大変光栄です。
今回の録音はトップバッターで、まだ動いていないクローディアスの表情と監督の指示だけを頼りに録音しました。無音のスタジオで監督と二人で、まるで舞台公演のリハーサルをしているような現場は格別の経験でした。
まだ僕は、動いている登場人物達も芦田愛菜さんや他のキャストの皆さんの声も聞いていません。
完成がとても楽しみです。細田監督作品はいつも予想を遥かに超える、観たこともない世界を見せてくれます。とにかく完成が待ち遠しい!
齋藤優一郎コメント
世界中で悲劇的な衝突を目の当たりにする中、誰もが明るい未来を想像できなくなっている。
愛を見つけること、共に手を取り合い生きることこそが、私たちの未来の肯定に繋がる─。
そう信じて、細田監督は、この映画を企画しました。
本作はプレスコという、絵がない状態から芝居をして頂くという収録から始まりました。
日本を代表する名優の皆さまにご参加いただき、
監督と志を共有し、共に、登場人物たちの魂を磨き上げながら、
この映画を更なる高みへと押し上げてくださったように思っております。
皆様に心から感謝申し上げます。
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