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今年も川崎の秋はジャズに燃える─かわさきJAZZ2025記者発表会

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川崎市内全域で繰り広げられるジャズの祭典「かわさきJAZZ」が、今年も9月15日(月・祝)から11月23日(日)まで70日間にわたって開催される。7月上旬、会場のひとつでもあるミューザ川崎内で概要の発表会見が開かれ、福田紀彦・川崎市長らが登壇した。

秋の川崎を彩る風物詩として親しまれている「かわさきJAZZ」は2015年に始まって今年で11回目。通勤・通学や買い物で毎日通りがかるまちかどが突然ステージになるような、地域に密着したフェスティバルとして定着している。

「ジャズは橋を架ける」をコンセプトに、トップ・アーティストのホール・ライヴから、市民参加型ステージ、子ども向けワークショップまで、ジャンルや世代を問わない多彩なプログラム構成は、「音楽」と「人」と「まち」を結ぶ、まさに架け橋となっている。

さらに今年は合言葉として「What a Wonderful World(この素晴らしき世界)」が掲げられた。いうまでもなく、“サッチモ” ルイ・アームストロングの名曲のタイトルだ。争いや不安が広がる今の世界で、国境や価値観を超えて共感したいという願いを込めて。

「川崎は、多くの人たちがいろんなところから集まり、混じり合っていいものを作ってきた。これはもうジャズそのもの。かわさきJAZZがいろんなものに橋を架けて人をつないできたことが、すごく良い形に進化しているのを感じる。世界のトップ・アーティストを聴けるだけではなく、土壌を耕し、いろんなものをつなげて発展させる。じつに川崎らしい場。このまちを体感できるようなジャズ・フェスティヴァル。ワクワクしています」(福田紀彦・川崎市長)

「ジャズのライヴは距離感が近くて、空気の振動として生の音を感じることができる。リーズナブルでぜいたくなライヴ感の、ジャズというエンタテインメントを楽しんでほしい」(草壁悟朗・かわさきジャズ実行委員長)

さて、今年はどんなことになっているかというと……。
「かわさきJAZZ」は毎年、3つの「橋」でつながっている。

【MUSIC BRIDGE(音楽でつながる)】
フェスティヴァルの軸となる、コンサートホールやライヴハウスで聴くトップ・パフォーマンス。現時点で全10会場・約17公演が予定されている。バラエティ豊かなラインナップの中から目玉公演を挙げると……。

オルケスタ・デ・ラ・ルス
10月11日(土)新百合トウェンティワンホール
デビュー35周年のデ・ラ・ルス。「かわさきラテン化計画」と題してラテンのグルーヴを熱く響かせる。

スティーヴ・ガッド BHGプロジェクト
10月29日(水)ミューザ川崎シンフォニーホール
今年80歳を迎えたドラムスの“神”スティーヴ・ガッド。サクソフォン奏者ミカエル・ブリチャー、ハモンド・オルガン奏者ダン・ヘマーとのトリオを、極上の音響のコンサートホールで。

熱帯JAZZ楽団コンサート
11月23日(日・祝)昭和音楽大学 テアトロ・ジーリオ・ショウワ
フェスティヴァルを締めくくるのは鮮やかな祝祭。結成30周年の熱帯JAZZ楽団が初登場する。楽団を率いるパーカッションのカルロス菅野は川崎市在住。会見では、「いつの日か出演したいと願っていた」とビデオ・メッセージが寄せられた。

【PEOPLE BRIDGE(人とまちがつながる)】
市内の至るところで繰り広げられる多様な地域連携企画。公募出演者による「かわジャズLIVE!Rainbow」のような市民参加型ライヴから、臨海部の工場夜景を海から眺めながらライヴを楽しむ「ジャズ・クルーズ」や、川崎競馬場での「ジャズナイト」など、川崎ならではの超人気イベントが盛りだくさん!

【FUTURE BRIDGE(ミライにつなげる)】
ジャズの文化を学ぶ「ジャズアカデミー」や、小学生向けのアウトリーチ事業、障害の有無を超えて参加できるインクルーシヴなワークショップなど、楽しみながら学ぶ場も充実している。

キーワードにもなっている「橋」は、市の中心部が多摩川の河口に広がる川崎(「川先」が由来)にふさわしい。ジャズの聖地ニュー・オーリンズがミシシッピ川の河口に位置しているのにも似て、ジャズと川崎は宿命的に結ばれているのかもしれない。

会見では、今年の「BRIDGEアーティスト」に選ばれた、川崎市在住のジャズ・シンガー山田ゆきも出席し、今年のフェスティヴァルのために自作した「かわさきJAZZ2025」テーマ曲《スウィング・ハーモニー》をパワフルに披露した。期間中はさまざまな場所で、彼女の妖艶な歌声にも出会えるはずだ。

取材・文=宮本明

かわさきJAZZ

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2560850

9月15日(月・祝)~11月23日(日) ※70日間

ミューザ川崎シンフォニーホール、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ、カルッツかわさき、ラゾーナ川崎プラザソル、SUPERNOVA KAWASAKI、新百合トウェンティワンホール、昭和音楽大学ユリホール、川崎市アートセンター、洗足学園音楽大学 ほか

https://www.kawasakijazz.jp/

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