森七菜×長久允が初タッグ、歌舞伎町が舞台のオリジナル映画「炎上」2026年春公開
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「炎上」ティザービジュアル
森七菜が主演を務め、「そうして私たちはプールに金魚を、」「ウィーアーリトルゾンビーズ」の長久允が脚本・監督を担当するオリジナル長編映画「炎上」が、2026年春に公開されるとわかった。
本作は、両親に厳しく育てられ、自身の感情を表現することが苦手な“じゅじゅ”こと小林樹里恵の物語。家族との関係に耐え切れずに家を飛び出した彼女は、SNSを頼りに東京・新宿の歌舞伎町にたどり着く。そしてさまざまな人との出会いを経て、じゅじゅは自分の意思を持てるように。歌舞伎町が唯一の安心できる居場所になっていく。YouTubeで公開された特報には、おぼつかない足取りでシネシティ広場を歩く彼女の姿が収められた。
じゅじゅを演じる森は「この物語は彼女たちだけのもので、自由も地獄も私も、全部誰にも渡さない」と語り、「あっちもこっちも地獄だけど、全部きらきらのアスファルトの上にひっくり返してその中から宝石を探す時間。自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ一ヶ月半でした」と振り返る。
長久は企画を5年間温める中、多様なバックグラウンドを抱える歌舞伎町の人々に取材を行った。彼は「生き方に『強さ』を感じるとともに、またその社会的背景にも憤りました。その後、面白おかしくこの場所を描くコンテンツをいくつも見かけ、そこに違和感を感じ、改めて、この作品を作る覚悟を決めました」と回想。本作を「シリアスな物語ではあります。でもあの広場のように騒がしく、キラキラとした映画にもなっています」とアピールした。
「炎上」の配給はNAKACHIKA PICTURESが担当する。
森七菜 コメント
歌舞伎町炎上。この物語は彼女たちだけのもので、自由も地獄も私も、全部誰にも渡さない。
あっちもこっちも地獄だけど、全部きらきらのアスファルトの上にひっくり返してその中から宝石を探す時間。
自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ一ヶ月半でした。
見てくれた方がこの物語をどんな風に捉えることになるのか想像がつきません。
だけど私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい。
長久允 コメント
本作を制作しようと思ったきっかけについて
新宿歌舞伎町のニュースを見て、現場を取材し、彼女/彼らの物語を書くべきだと思ったことがきっかけです。
本作を作る中で取材をして出会った、さまざまなバックグラウンドを抱えている彼女/彼らとの対話から、その背景と反比例するような軽妙さで時を過ごしている姿に、その生き方に「強さ」を感じるとともに、またその社会的背景にも憤りました。その後、面白おかしくこの場所を描くコンテンツをいくつも見かけ、そこに違和感を感じ、改めて、この作品を作る覚悟を決めました。
映画を楽しみにしている人へのメッセージ
シリアスな物語ではあります。でもあの広場のように騒がしく、キラキラとした映画にもなっています。森さんをはじめ俳優陣の演技、カメラ・照明・美術・衣装・ヘアメイク・音楽・サウンド・編集の全てが素晴らしく絡み合っています。どうか映画館で見ていただけたら嬉しいです。