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東京春祭ワーグナー・シリーズ 「さまよえるオランダ人」を見逃すな!

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ぴあ

2018.04.05《ローエングリン》 (c)東京・春・音楽祭実行委員会/飯田耕治

15年目を迎えた「東京・春・音楽祭2019」の栄えある歴史の中でも、常に大きな話題を呼んできたのが「ワーグナー・シリーズ」だ。その公演履歴は豪華絢爛。第1回「パルジファル」、第2回「ローエングリン」、第3回「タンホイザー」、第4回「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、第5回「ニーベルングの指環〜序夜(ラインの黄金)」、第6回「ニーベルングの指環〜(ワルキューレ)」、第7回「ニーベルングの指環〜(ジークフリート)」、第8回「ニーベルングの指環〜(神々の黄昏)」、第9回「ローエングリン」と、オペラファン垂涎のステージを毎年上演し続けてきたのだ。まさに、「東京・春・音楽祭」とオペラとの結びつきは極めて強固であり、音楽祭自体が、オペラのニュープロダクションを初演することに対して、並々ならぬ意欲を持っていることが伺える。

Vol.10となる今年のプログラムは、ワーグナー初期の傑作「さまよえるオランダ人(演奏会形式/字幕・映像つき)」だ。(4月5日、7日:東京文化会館大ホール)。弱冠20代のワーグナーが、詩人ハイネの散文を基に作り上げたこのオペラは、ワーグナー作品の中では群を抜いてわかりやすいと評判だ。なにしろ上演時間が4時間5時間は当たり前のワーグナー作品の中にあって、「さまよえるオランダ人」の約3時間は短く感じられるのだからワーグナーは恐ろしい。内容においても、他の大作と比べればわかり易さは一目瞭然。字幕があるので、全くの初心者でも楽しめること請け合いだ。この作品をきっかけに、ワーグナーの深遠な世界を覗き込むのはとても素敵な経験だと言えそうだ。しかも今回の出演者が素晴らしい。ダーヴィト・アスカムが指揮するオーケストラは、日本を代表するオーケストラNHK交響楽団(N響)だ。天下のN響がオペラを演奏する機会はそう多くないだけに、N響の演奏を聴くためにこのシリーズを楽しみにしているというクラシックファンも少なくない。さらに言えば歌手が凄い。主人公であるオランダ人役のブリン・ターフェル(バス・バリトン)こそは、その声といい風貌といい、現在望みうる最高のオランダ人に違いない。というわけで、東京春祭の華である「ワーグナーシリーズ」は今年も必見!

ダーヴィト・アスカム
(c)Gisela Schenker

公演詳細

http://www.tokyo-harusai.com/index.html

日時・会場

2019/4/5 [金] 19:00開演(18:00開場)
2019/4/7 [日] 15:00開演(14:00開場)
東京文化会館 大ホール

出演

指揮:ダーヴィト・アフカム
オランダ人(バス・バリトン):ブリン・ターフェル
ダーラント(バス):アイン・アンガー
ゼンタ(ソプラノ):リカルダ・メルベート
エリック(テノール):ペーター・ザイフェルト
マリー(メゾ・ソプラノ):アウラ・ ツワロフスカ
舵手(テノール):コスミン・イフリム
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:トーマス・ラング
合唱指揮:宮松重紀
アシスタント・コンダクター:パオロ・ブレッサン
映像:中野一幸

曲目

ワーグナー:歌劇《さまよえるオランダ人》
(全3幕/ドイツ語上演)[上演時間:約3時間(休憩1回含む)]

フォトギャラリー(2件)

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