Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > パヤル・カパーリヤーが自身の体験をもとにした「何も知らない夜」予告・コメント到着

パヤル・カパーリヤーが自身の体験をもとにした「何も知らない夜」予告・コメント到着

映画

ニュース

ナタリー

「何も知らない夜」ポスタービジュアル

「私たちが光と想うすべて」のパヤル・カパーリヤーが手がけた長編デビュー作「何も知らない夜」が、8月8日より東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で期間限定公開。このたびポスタービジュアル、予告編、場面写真、カパーリヤーのコメントが一挙解禁された。

「何も知らない夜」は、インド映画テレビ技術研究所の学生であったカパーリヤーが自身の体験をもとに映画化したドキュメンタリー。彼女は2017年頃から自分の身の回りや友人たちを撮影し始め、大学の仲間が撮った映像や古い家族のアーカイブ、ネット上の投稿画像なども収集し、それらの映像群に架空のラブストーリーを加えて映像を再構築した。映画では、寮で発見された学生L(エル)の恋文から、カースト制度によって阻まれた恋人たちの苦難が映し出されていく。

カパーリヤーは「『何も知らない夜』は、インドの公立大学制度への讃歌です」「この映画は、優しく女性的な声という視点から語られる、長い夢なのです」とコメント。なお同作は第74回カンヌ国際映画祭の監督週間に選出され、ベストドキュメンタリー賞を受賞。山形国際ドキュメンタリー映画祭2023では大賞に輝いている。カパーリヤーの最新作「私たちが光と想うすべて」の公開を記念し、このたびの劇場上映が決まった。予告編はYouTubeで公開中だ。

なお、第77回カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた「私たちが光と想うすべて」は7月25日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほかでロードショー。

パヤル・カパーリヤー コメント

「何も知らない夜」は、インドの公立大学制度への讃歌です。何世紀もの間、社会の特定の層は教育を受けることを否定されてきました。インドの公立大学制度は、こうした歴史的な過ちを正すために作られたのです。いまだにカーストやその他の差別がその固有の構造の中に存在しているため、必ずしも成功しているとは言えないかもしれません。それでも公立大学は今もなお、物理的にも知的にも真の自由──何ものも神聖視することなく、どんなことでも疑うことのできる自由──をもたらす空間になりうるでしょう。これこそが、私たちが目指すべき未来の世代の自由であり、この自由を手にした若者たちが、自分たちを縛り付ける社会から自由になれるようにするためのものです。
この映画は、優しく女性的な声という視点から語られる、長い夢なのです。

©Petit Chaos – 2021