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川平慈英と伊原剛志が結成した漫才コンビ「なにわシーサー's」による“漫才ミュージカル”が開幕

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「なにわシーサー's」(左から川平慈英、伊原剛志)

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俳優の川平慈英と伊原剛志が、漫才コンビ「なにわシーサー's」を結成。現在、東京・恵比寿のエコー劇場で上演中のオリジナル舞台『なにわシーサー's』に出演し、観客の笑いと涙を誘っている。漫才のネタ披露とお芝居、歌とダンスが融合した“漫才ミュージカル”。原案・企画も手がけており「新しいジャンルのエンターテインメント」(川平)、「ライフワークのように続けられたら」(伊原)と、新たな挑戦に意欲を燃やす。

俳優として、40年来の親交がある川平と伊原は、「何か面白いことをしよう。やるからには、ちゃんと漫才師としてデビューしよう」と思い立ち、漫才コンビを結成。コンビ時にはそれぞれ「ジェイ」「つよっさん」の愛称で活動。昨年12月のコンビ結成以来、各地のステージにあがり、NHKの情報番組「あさイチ」にも出演するなど、活躍の場を広げている。

本公演の構想には、3年以上の歳月を費やしており、川平は「やっと幕があがるんだなとうれしい気持ちでいっぱい。60を過ぎたおいちゃんが、こんなにキラキラはしゃいで、楽しんでいる姿を、ポジティブなパワーにして皆さんにお届けできれば。もちろん、お客様からもパワーをいただき、羽ばたきたい」と意気込み。「人生、楽しいことにチャレンジしても“いいんです”」とおなじみの台詞で、決意を語った。

伊原は「僕ら出ずっぱりですから。歌って踊って、台詞まで覚えられるかなって不安だったんですけど、これが意外とね、できるんです! まだまだやれる」と意気揚々。「技なり何なり、やれることは出し尽くす。お客様の反応も楽しみですね」と期待を寄せる。「ずっとしゃべっているから、楽屋では誰もしゃべらない(笑)。勢いに乗らないといけないし、普段の役者の仕事とちょっと違いますね」と舞台裏も語った。

物語の主人公は、大阪生まれのつよっさん(伊原)と、沖縄琉球生まれのジェイ(川平)が結成した凸凹漫才コンビ「なにわシーサー's」。少年時代、かつての大阪万博で出会い、運命に導かれるようにコンビを組んだふたりが、スターダムを駆け上がりながら、いつしかすれ違い、思わぬ運命に翻弄される約50年間の生き様を、漫才4本を軸に描き出す。

そもそも、“漫才ミュージカル”とは? そんな疑問に川平は「予定調和な言い方ですけど、見に来ていただければわかると思います」とニヤリ。伊原は「ミュージカルのような漫才、漫才のようなミュージカルですね(笑)。とにかく1時間半、笑ってちょっとホロっとしてもらえれば。半ズボンに黄色い帽子で、7歳の子どもも演じています」とアピールする。

ふたりが披露する息の合ったダンスシーンも見せ場になっている。今年3月に、芸人の殿堂「東洋館」(台東区浅草)で行われた製作発表会見では、川平が「インド映画『RRR』のナートゥ・ナートゥばりのダンスをやろうかなと思っている」とアイデアを語っていたが、実際にインド映画を彷彿させる激しいキレキレダンスが披露されるので、お見逃しなく。伊原は「踊るのは37年ぶり。JAC(ジャパンアクションクラブ)時代に、真田広之さんと一緒にミュージカルをやったきりで。今回の振付師が、JACの後輩なので、甘えながら、𠮟咤激励されながら頑張っている」と話していた。

もちろん、最大の見どころは「なにわシーサー's」による漫才。「ミスもパワーに変えられれば」という川平の言葉通り、公開舞台稽古では、段取りを飛ばしてしまった伊原を川平がフォローし、本筋に戻すコンビネーションの良さを見せた。コンビとして数多くの営業をこなした成果が、早速発揮された形だ。

共演する小南満佑子は、劇場の精、美咲(マネージャー)、夫婦漫才の剛志の相方、ジェイの母親、ジェイのバイト先の同僚など、数多くの役柄をこなし、「なにわシーサー's」の人生に寄り添う。ミュージカル界期待の新星であり、歌とダンスでも本領を発揮。「大先輩のおふたりが、これほど体に鞭打って、頑張っていらっしゃる姿を見ると鼓舞されますし、本当に支えていただいている。こういう俳優になりたいなという目標です」と敬意と感謝を示した。

小南満佑子&伊原剛志
小南満佑子& 川平慈英
川平慈英、小南満佑子、伊原剛志

川平と伊原のふたりは、「なにわシーサー's」の継続的なコンビ活動にも前向きで、川平は「M-1グランプリ? エントリー考えています。(参加資格は)結成15年以内ですもんね。もちろん、チャレンジしたい」。さらに「映画化もいいですね。『なにわシーサー's ハワイに行く』とか『なにわシーサー's UFOにさらわれる』とか(笑)」と夢は膨らむばかりだ。伊原も「タイミングが合えば、M-1も。とにかく、地道に漫才コンビとして続けていきたい」と抱負を語った。

演出は、雷ストレンジャーズの主宰で、翻訳・演出を務めた「チック」が第25回読売演劇大賞優秀演出家賞、小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞し、劇団四季の「ロボット・イン・ザ・ガーデン」、パルコ・プロデュース「ワタシタチはモノガタリ」の演出を手掛けるなど、大活躍中の小山ゆうなが担当している。

取材・文・撮影/内田 涼

<公演情報>
漫才ミュージカル『なにわシーサー's』

日程:2025年7月17日(木)~27日(日)
会場:東京・恵比寿エコー劇場

[原案・企画]川平慈英 伊原剛志
[脚本]畑中翔太
[漫才台本・指導]博多ヒト志
[演出]小山ゆうな
[出演]なにわシーサー’s、小南満佑子
[配役]
沖縄琉球のジェイ:川平慈英
大阪なにわのつよっさん:伊原剛志
美咲、漫談師の女:小南満佑子

公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@naniwashisas

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/musical-naniwashisas/

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