神田朱未主演「わたのはらぞこ」予告編、主人公が不思議な出来事に巻き込まれていく
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「わたのはらぞこ」場面写真
映画「わたのはらぞこ」の本予告がYouTubeで公開。あわせて桜林直子、諏訪敦彦、星野概念、主演・神田朱未、音楽・三浦康嗣(□□□)からコメントが到着した。
本作は、振付師・俳優の加藤紗希と俳優の豊島晴香が脚本を担うによる創作ユニット「点と」の長編2作目。物語の主人公は、東京での生活に苦しさを感じて長野の上田市を訪れたヨシノだ。彼女の目的は、ゲストハウスかつ劇場・カフェでもある街の拠点・犀の角で“休憩”すること。予告編には、数年前に8メートルものクジラの化石が発見された上田の街を歩きながら、ヨシノが不思議な出来事に次々と巻き込まれていく様子が収められた。
ヨシノを演じた神田は「2024年の梅雨入りから初夏にかけて、上田の街をぐるぐると駆け回って出会った人や景色。その一つ一つがクジラの骨のように連なって、映画『わたのはらぞこ』という物語となりました。あの時に出会って下さった皆さん、本当にありがとうございます。そしてこれから出会ってくださる皆さん、よろしくお願いします!」と述べる。桜林、諏訪、星野、三浦のコメントは下記の通り。
「わたのはらぞこ」は、8月1日より長野・上田映劇、23日より東京・ポレポレ東中野で公開。上田映劇では上映後に各種イベントが開催される。詳細は上田映劇の公式サイトで確認を。
桜林直子(雑談の人)コメント
いろんな日が積み重なった上に今日があり、今日の中には過去も未来も含まれている。誰かが通った後に道があり、その道を進む人の中には自分と誰かが含まれている。
動かなくなったこころがまた少しずつ動き出すとき、未来に向けて船を漕ぎ進めるのではないかもしれない。過去と未来が混ざり合い、自分と誰かが混ざり合い、行き来する波が運んでくれるのかもしれない。
右肩上がりの成長ではない、時間をかけて層を重ねる日々に思いを馳せた。
諏訪敦彦(映画監督)コメント
映画は実は罪深いものである。信じなくてもいい嘘を信じさせたり、見えないものを見る力を奪ったりする。しかし「わたのはらぞこ」は、何も命令しない。信じても信じなくてもいいよ、と言いながらカセキも、キセキも、ウチワも、仏頂面も、ガチャガチャもあらゆるものを肯定し、見えないものを出現させ、人々を繋ぎ、世界を称え、息づかせる。映画の上映が終わった後、戻ってくる私の現実は以前よりも少し「信じられる」ものになっているはずだ。
星野概念(精神科医など)コメント
人が途方に暮れそうな時
その人がふと足を踏み入れてしまえる場があったり、ただ声をかける人がいることはとても大切
つながりの可能性がない場と、その可能性がほんのちょっとだけでも開かれている場では、紡がれる物語が大きく変わる
どこかの街で描かれる少し不思議なリカバリーの話
たくさんの音やリリックとともに
神田朱未 コメント
2024年の梅雨入りから初夏にかけて、上田の街をぐるぐると駆け回って出会った人や景色。その一つ一つがクジラの骨のように連なって、映画「わたのはらぞこ」という物語となりました。あの時に出会って下さった皆さん、本当にありがとうございます。そしてこれから出会ってくださる皆さん、よろしくお願いします! こうやって連綿のように繋がる出会いが地層のように重なって、ある時不意にまた出会い直す。そんな映画になったら嬉しいなと思っています。
三浦康嗣(音楽家 / 「わたのはらぞこ」音楽・音響デザイン・作詞)コメント
自分はそれ単体で鑑賞前提の楽曲制作よりも、なにか別の表現や物語と並走する音楽をつくる方が力を発揮しやすいと常々思っていて、今回の制作によりその確信は更に深まりました。
8/2には今作の撮影地でもあり、封切りの上映地でもある上田映劇で□□□として上映とセットのライブがあります。このライブもまた土地や会場や映画や出演者と並走するようなものになるはずです。