妻夫木聡が「なんくるないで済むかあ!」と叫ぶ、コザ暴動シーン収めた「宝島」本予告
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「宝島」ビジュアル画像
妻夫木聡が主演、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太が共演した映画「宝島」の本予告映像がYouTubeで解禁された。
真藤順丈の同名小説を大友啓史が映画化した本作。アメリカ統治下にあった戦後の沖縄を舞台に、米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれた若者たちの姿が描かれる。妻夫木が過渡期を全力で生きたグスク、広瀬が幼なじみのヤマコ、窪田が兄を見つけるためヤクザへの道を選んだレイ、永山がレイの兄で突然失踪するリーダーのオンを演じた。
このたび到着した映像には、オンが「“でっかい戦果”をつかまないと」と戦果アギヤーの仲間たちに呼びかける様子や、レイに銃口を向けられるグスクの姿、コザ暴動の渦中でグスクが「なんくるないで済むかあ! なんくるならんどお」と叫ぶシーンが映し出された。完成した映画を観た妻夫木は「圧倒されて、立ち上がれなかった。鼓動みたいなものが、ドクンドクンと動き出すのが聞こえた気がした」とコメント。大友は「世界には、声にならない声があふれている。その声を届けたい、心の奥底にある叫びと思いを表現したいと思った」と語っている。
なお本作の“宣伝アンバサダー”である妻夫木は、全国キャラバンを敢行中。これまで大友とともに10都市以上を訪れた妻夫木は「映画に共感・共鳴してくれて皆さんが家族になっていく感覚。映画はすでに完成しているけれど、皆さんに観ていただくことで何かが変わって、今もなお映画が成長している気がする。今一度、人の力を、映画の力を信じたいと思った」と述懐した。
「宝島」は9月19日より全国ロードショー。塚本晋也、中村蒼、瀧内公美、栄莉弥、尚玄、ピエール瀧、木幡竜、奥野瑛太、村田秀亮、デリック・ドーバーもキャストに名を連ねる。
※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記
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