「KYOTO EXPERIMENT 2025」全ラインナップ、「Shows」には12作品
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「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2025」ラインアップ発表記者会見より。
「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2025」ラインアップ発表記者会見が昨日7月22日に京都府内で行われ、全ラインナップが公開された。
「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」では既報の通り、今年度より川崎陽子、塚原悠也が共同アーティスティックディレクターを務め、「Kansai Studies(リサーチプログラム)」「Shows(上演プログラム)」、「Super Knowledge for the Future[SKF](エクスチェンジプログラム)」という3つのプログラムが展開する。
京都や関西の文化を継続的にリサーチし、フィールドワークを通して探求するプログラム「Kansai Studies(リサーチプログラム)」では、サウンドコンシェルジュのおおしまたくろうがリサーチャーとなり、超音波や電磁波のフィールドレコーディングを行って、“異世界との裂け目から漏れ出る綻びの音” を採集する。
「Shows(上演プログラム)」には12団体が参加。ターニヤ・アル=フーリー&ズィヤード・アブー・リーシュはレバノンの電力問題を巡る観客参加型のレクチャーパフォーマンス「電力と権力を探して」、中間アヤカは京都市内を観客と共に散歩する“歩行パフォーマンス”「Hello, I'm Your New Neighbor. /こんにちは、今日からお隣さんです。<翔んで京都編>」、オーストラリアのバック・トゥ・バック・シアターは“世界の果て”にある倉庫を舞台に3人の労働者と彼らを監視する男を巡る物語「いくつもの悪いこと」を上演。現代マレーシアを代表する演出家でキュレーター・研究者のマーク・テは英雄ハン・トゥアの“複層的な実体”を描いた「トゥアの片影」、村川拓也は朝日克俊のドキュメンタリー映画「テニス」を原作にした舞台版「テニス」を披露する。
筒井潤は、大阪府大阪市の旧真田山陸軍墓地を巡るリサーチとヒアリングをもとに構成された「墓地の上演」、アーティスト・音楽家・サウンドデザイナーの荒木優光は自転車都市である京都を楽曲として表現する「ノー・ボンチ(ファストリサーチスクラッピング)」、カナダのアダム・キナー&クリストファー・ウィレスは観客とパフォーマーが共に本を眺めたり読んだり音に耳を澄ませることによって感性をひらく「MANUAL」を上演。さらに日本・インドネシア・シンガポールのバンド3組によるライブと東南アジアのパンクスを追ったドキュメンタリー映画、トークを交えた「Punk and Beyond」、「食の幻想に支配されない自由な身体はあるのか?」を問う倉田翠 / akaklike「病癒えし者の着色された魚への聖なる感謝の歌」、ユニコーンを巡るマルタ・ルイサ・エルナンデス・カデナス「私はユニコーンではない」が披露される。そして台北アーツフェスティバルが実施するリサーチプログラムから展開される「クルージング:旅する舌たち」では、昨年に続きJang-Chi×李銘宸(リー・ミンチェン)×ネス・ロケ×温又柔が“食”をテーマに、文化やアイデンティティの多層性、混交性を考える。
川口万喜、堤拓也、和田ながらがキュレーターを務める「Echoes Now」ではこれからのアーティストの表現やキュレーターの思考を紹介。川口プログラムでは、小出麻代、小林颯、高橋久美子による「おloquさん」、堤プログラムでは倉知朋之介「SOFTBOYS ~だってまだまだ今来たばっか!~」、和田プログラムではレウ・ウィジェ + 和田ながら「マッサージ × ゴシップ」が披露される。
「Super Knowledge for the Future[SKF](エクスチェンジプログラム)」では、バストリオの今野裕一郎が演出を手がける「不可能の限りにおいて」リーディング公演+トークや各種プレイベント、ワークショップなども開催される。
開催に向けて川崎と塚原は「2025年のディレクターズ・メッセージを執筆するにあたり、川崎・塚原でひとつのテキストをつくるよりも、今年のフェスティバルについてそれぞれが考えていることを、往復書簡の形でテキストにすることを提案してみました。ふだん、2人で会話をしながらフェスティバルのプログラムを考え、いま起きていることについて話し合ったり、運営について頭を悩ませたりしているその片鱗を、観客のみなさまにも共有できればと考えたからです。これがKYOTO EXPERIMENT 2025の入り口になることを願って、3日間の往復書簡をここに記します」として、公式サイトにディレクターズメッセージを掲載している。
「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2025」は、10月4日から26日まで京都・ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、THEATRE E9 KYOTO、京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA、伊藤記念図書館(京都市立芸術大学附属図書館)、京都市左京東部いきいき市民活動センター、CLUB METROほかで開催される。チケットの一般前売りは8月8日12:00に販売スタート。
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