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広瀬すず×二階堂ふみが“対決”「遠い山なみの光」新写真、「2人の画の強さは圧巻」

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映画「遠い山なみの光」新場面写真より、広瀬すず演じる長崎時代の悦子

広瀬すずと二階堂ふみの共演映画「遠い山なみの光」より、7点の新たな場面写真が到着した。

カズオ・イシグロの小説を石川慶が映画化した本作は、1950年代の長崎と1980年代のイギリスという2つの時代、そして3人の女性の記憶に隠された嘘と真実を描くヒューマンミステリー。日本人の母とイギリス人の父を持つ作家志望のニキは、長崎で戦争を経験したあとイギリスへ渡った母・悦子の半生をつづりたいと考える。娘に乞われ、口を閉ざしてきた過去の記憶を語り始める悦子。それは戦後間もない長崎で佐知子という女性とその幼い娘と過ごしたひと夏の思い出だった。だが、次第に母が語る物語に違和感を感じ始めるニキ。彼女は悦子の物語に秘められた嘘に気付き、やがて思いがけない真実にたどり着く。

主演の広瀬が長崎時代の悦子、吉田羊がイギリス時代の悦子を演じ、佐知子に二階堂、佐知子の幼い娘・万里に鈴木碧桜が扮した。公開された写真には、悦子と佐知子が神妙な面持ちで話す場面や、万里の腕に何かを見つけ、驚いた様子の悦子の姿が捉えられている。

キャスティングに関して、石川がもっともこだわったのは“当事者性”。20代後半の女性である長崎パートの悦子役には、企画全体の重心になるような求心力を持つ存在として、広瀬の名前が真っ先に挙がった。自ら手紙をつづり、広瀬から出演の快諾を得た石川は「これだけ周りに存在感と演技力を兼ね備えた役者さんがそろっていると、少し埋もれてしまったり、もしくは埋もれないように力が入ったりするものだと思うのですが、広瀬さんは本当にベテランのようなオーラを放って、中心にいらっしゃった。焦ることもなく、引くところは引いて、最終的には強い印象を残す。すごい方だと感服しました」とたたえた。

また広瀬と誰の“対決”が観たいかという観点から始まったのが佐知子役のキャスティング。悦子から見た佐知子は、そのときの自分にないものを持ち、圧倒的に自由で、希望を胸に自身の足で前へ進む女性だ。そんな佐知子には二階堂が適任だった。石川は「二階堂さんは、佐知子という存在の“違和感”を芝居の中に落とし込んでくれました。声の質から佇まいまで、この映画に必要な佐知子の異質さは、脚本だけでも美術や衣装だけでも難しかった。やはり、二階堂さんが持ち込んでくださったものが大きかったと痛感しています」と語る。また広瀬と二階堂の共演について、プロデューサーの福間美由紀は「キャスティングのときから、あの2人が並んだらどうなるのだろう、間違いなく異次元の反応が起きるだろうと、全員が期待していました。撮影中も、2人のツーショットの画の強さは圧巻でしたね」と振り返った。

「遠い山なみの光」は、9月5日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。配給はギャガが担当する。

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