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夏に肩がこるのはなぜ?今日からできるセルフケアを解説

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ウレぴあ総研

「夏になると肩こりがひどくなる気がする」そんな経験はありませんか? 肩こりといえば寒い季節の悩みと思いがちですが、実は夏にも肩こりを引き起こす原因がいくつも存在します。

冷房や汗による冷え、睡眠不足、自律神経の乱れなど、夏ならではの要因が肩に負担をかけているのです。

この記事では、夏に肩こりが起こりやすくなる理由をはじめ、簡単にできるストレッチや日常生活で実践できるセルフケア方法まで、詳しく紹介します。

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夏は肩こりに要注意!

肩こりは、首から肩にかけての筋肉が過度に緊張し、血流が悪くなることで起こります。人間の頭部を常に支えている首や肩の筋肉は、日常的に大きな負担がかかりやすい部位です。

たとえば、長時間同じ姿勢での作業やスマートフォンの使用、姿勢の悪さなどによって、首や肩の筋肉に負担が集中してしまいます。

さらに、筋肉が緊張した状態が続くと血流が悪くなって疲労物質が蓄積しやすくなり、肩こりが慢性化するという悪循環に陥りやすくなります。

夏の肩こりの原因

夏は、この時期ならではの冷えや自律神経の乱れなどの要因が加わることで、肩こりの症状が悪化しやすくなります。続いて、夏特有の肩こりの原因について詳しく見ていきましょう。

1. エアコンや汗による冷え

オフィスや公共施設、電車内など、冷房の効いた場所で長時間過ごすと、首や肩まわりの筋肉が冷えて血行が悪くなり、筋肉が硬直しやすくなります。

また、汗をかいた状態でそのまま放置することも、冷えを招く要因のひとつです。汗によってからだの表面が急速に冷やされ、さらに筋肉の緊張を招きます。

とくに、女性は筋肉量が男性よりも少ないため、冷えによる影響を受けやすく、肩こりが悪化しやすい傾向があります。

2. 自律神経の乱れ

自律神経は、からだを興奮・緊張状態にする交感神経と、休息状態にする副交感神経の2つからなり、両者がバランスを取ってからだのさまざまな機能を調節しています。

自律神経は体温調節にも関わっており、夏の暑い環境や屋外と屋内の寒暖差に対応しようとして大きな負担がかかります。さらに、暑さによるストレスや睡眠不足なども交感神経を活発にして自律神経のバランスを崩す要因です。

交感神経が活発になると、からだは常に「緊張状態」になり、肩や首まわりの筋肉が慢性的にこわばりやすくなります。

3. 暑さによる運動不足

真夏の暑さは、どうしても活動量を減らしてしまいがちです。普段は運動をしていても「暑いから外に出たくない」「熱中症が心配」などの理由で運動を控えている人もいるのではないでしょうか。

運動する機会が減ると、筋肉量の低下や血行不良が進み、肩こりの悪化につながります。さらに、運動にはリラックス効果もあるため、運動不足は自律神経の乱れにつながりやすくなります。

夏の肩こり解消に効果的なストレッチ

夏の肩こりを予防・改善するためには、日常的に筋肉をほぐすことが大切です。こまめにストレッチを取り入れることで血流を促進し、こりを和らげることができます。夏の肩こり解消におすすめのストレッチを3つ紹介します。

1. 肩甲骨ストレッチ

1. 両手を背中の後ろで組む。
2. 背筋を伸ばして肩甲骨を背骨に寄せるように意識しながら腕を後ろに引き、胸を張る。
3. 5秒キープし、脱力する。
4. 3回程度繰り返す。

肩甲骨まわりの筋肉は、肩や上腕などともつながっています。このストレッチで肩甲骨まわりの筋肉をほぐし、血行を促進することで、肩こりの解消につながります。

2. 肩回し

1. 両手を肩の上に軽く添える。
2. そのままひじで円を描くように後ろへ大きく回す。
3. 前回しも同様に行う。
4. 各方向10回ずつ行う。

肩甲骨と肩関節を動かすことで、血行を促進し筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。肩甲骨が動いていることを意識しながら、大きく回しましょう。

3. 首まわりのストレッチ

1. ゆっくりと頭を右に倒し、左側の首筋を伸ばす。
2. そのまま10秒キープする。
3. 反対側も同様に行う。

首の側面にある筋肉を伸ばすことで緊張を和らげます。無理に引っ張らず、心地よい程度で行いましょう。

夏の肩こりを解消!すぐにできるセルフケアを紹介

夏の肩こりを解消するには、ストレッチ以外に生活習慣を見直すことも大切です。肩こり解消のためにすぐできるセルフケアを紹介します。

1. 肩や首まわりを温める

冷房や汗などによって肩や首が冷えないようにすることが大切です。

自宅では冷房の温度を下げすぎないようにし、外出先では冷房対策としてストールやカーディガン、膝掛けなどを活用しましょう。

また、湯船にしっかり浸かってからだを芯から温めたり、ホットタオルを使って首筋を温めたりすると、血行促進や筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。

また、汗をかいた際には早めに拭き取り、服が汗で濡れた場合は着替えるようにしましょう。

2. こまめな水分補給

夏は汗をかきやすく、水分が失われやすい時期です。補わずにいると、水分不足によって血液がドロドロになって血流が悪化しやすくなります。

また、汗とともに流れ出るナトリウムやカリウムといったミネラル(電解質)は筋肉の収縮にも関係しており、不足すると肩こりを悪化させる可能性があります。

肩こりを予防・改善するために、水や麦茶などでこまめに水分を補給し、ミネラルは経口補水液やスポーツドリンクなどで補いましょう。ただし、冷たい飲み物ばかり摂るとからだが冷えるため、できるだけ常温か温かい飲み物がおすすめです。

3. 栄養バランスのいい食事

体内から肩こりを予防・改善するには、栄養バランスのとれた食事によって血管や筋肉の健康を保つことも大切です。とくに、筋肉の材料となるタンパク質や、血流の促進や筋肉の疲労回復に役立つクエン酸を摂るのがおすすめです。

タンパク質は肉や魚、卵、大豆製品などに含まれています。クエン酸は梅干しやレモン、酢などに含まれます。豆腐や納豆などの大豆製品を1品プラスしたり、肉や魚に梅肉やレモンソースを合わせたりして、意識して摂取しましょう。

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夏の肩こりには漢方薬もおすすめ

肩こり対策には、生活習慣の改善に加えて、体質に合わせた漢方薬の活用もおすすめです。漢方薬は心とからだのバランスを整え、不調の根本にアプローチすることを得意としています。毎日飲むだけでいいため、忙しくても続けやすいのも魅力です。

夏の肩こりには「血流を改善する」「水分代謝を整える」「からだを温める」といった働きのある漢方薬を選びましょう。

<夏の肩こりにおすすめの漢方薬>

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血行や水分代謝を良くして、肩こりや頭重を和らげ、冷えも改善します。からだが疲れやすく貧血気味の人におすすめです。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
滞った血のめぐりを整えて熱の偏りを解消するとともに、栄養を行きわたらせることで、肩こりや打ち身などを改善します。下腹部痛や肩こり、頭重やめまいなどがある人におすすめです。

スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談も話題です。あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。

スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。
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肩こりを解消して快適な夏を過ごそう

夏の肩こりには、気温や生活環境などさまざまな要因が関係しています。しかし、毎日のちょっとした心がけでそのリスクを大きく減らすことができます。冷え対策やこまめなストレッチなどを意識して肩こりの軽減を目指しましょう。

さらに、体質に合わせた漢方を取り入れることで、根本的な改善も期待できます。自分に合ったセルフケアを取り入れて、肩こり知らずの快適な毎日を過ごしましょう!

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師:山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

(mimot.(ミモット))

あんしん漢方