中国・山西省で"戦後も戦った日本兵"が真相を追う「蟻の兵隊」アンコール上映
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「蟻の兵隊」ビジュアル
映画「蟻の兵隊」が、8月1日より全国7カ所で順次アンコール上映される。
本作は“戦後も戦った日本兵”奥村和一が「日本軍山西省残留問題」の真相を解明しようと孤軍奮闘する姿を追ったドキュメンタリー。かつて奥村が所属した部隊は、第2次世界大戦後も中国に残留し、中国の内戦を戦った。この行為を、日本政府は兵士たちが志願して勝手に戦争を続けたと見なし、元残留兵らが求める戦後補償を拒否。「自分たちは、なぜ残留させられたのか?」と疑問を抱き、中国に向かった奥村の中で、もう1つの記憶がよみがえる。昭和20年、奥村は“初年兵教育”の名のもとに罪のない中国人を刺殺するよう命じられていた。やがて戦争の加害者であり被害者でもある奥村の執念は、驚くべき残留の真相と戦争の実態を暴いていく。
監督の池谷薫は近年、本作を大学の授業で活用する取り組みを実施。2024年には京都大学、同志社大学で学生有志が主催する上映イベントが開催され、それぞれ約2時間にわたって学生たちと戦争について語り合った。今年は、琉球大学の学生や長野・松本の高校生たちともイベントを行っている。今回のアンコール上映では、長野を皮切りに兵庫、東京、新潟、大阪、京都を巡回。池谷が登壇する舞台挨拶も予定している。詳細は下部で確認を。
「蟻の兵隊」アンコール上映劇場
長野県 長野ロキシー
2025年8月1日(金)~7日(木)
※8月3日(日)に池谷薫の舞台挨拶あり
兵庫県 元町映画館
2025年8月2日(土)~8日(金)
※8月2日(土)に池谷薫の舞台挨拶あり
長野県 上田映劇
2025年8月8日(金)~15日(金)
※8月10日(日)に上田出身の監督・鶴岡慧子とトークあり
※8月12日(火)は休映
東京都 ポレポレ東中野
2025年8月9日(土)~15日(金)
※8月9日(土)に池谷薫の舞台挨拶あり
新潟県 シネ・ウインド
2025年8月12日(火)
※上映後に高校生・大学生と戦争について語り合う時間を予定
大阪府 シアターセブン
2025年8月30日(土)~9月5日(金)
京都府 京都シネマ
2025年8月30(土)、9月1日(月)、9月3日(水)