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『ダンスカンタービレ 2025~VIOLET~』公演レポートが到着!

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7月30日『ダンスカンタービレ2025 〜VIOLET〜』の幕が開いた。

DIAMOND☆DOGSの中塚皓平が、元宝塚スターの彩凪翔をはじめとした宝塚OGを迎えて、構成・演出・振付すべてを手掛けた上に、主演の一翼を担っている。舞台は戦国時代、織田信長を女とし、臣下の明智光秀との関係、そして本能寺の変に至るドラマを、濃姫、そして徳川家康、羽柴秀吉などの武将を絡めながら、独自の世界観で描いている。

タイトルからも察せられるように、ダンス公演ではあるものの、ドラマに比重が置かれた作品となっている。迫力のダンスを魅せる一方、動きは極力抑えて、心の襞を繊細に表現している。そのような心に染み入る物語に続けて、華やかなショーが繰り広げられ、ダンス公演というだけではなく、エンターテイメントの一面も兼ね備えている。

中塚は、パフォーマーとしても八面六臂の活躍で、その長身と身体能力を最大限に活かしたダイナミックなダンスを繰り広げる一方、光秀の様々な心情を時に激しく、時に震えるように現している。対する信長の彩凪は、剛毅な凛とした佇まいの中に、戸惑い憂いの眼差しが哀しい。

泉まいら=羽柴秀吉、留依まきせ=柴田勝家、有栖妃華=濃姫、音波みのり=徳川家康、沙弥音=森蘭丸、白峰ゆり=前田利家がダンス、動きだけで、それぞれの人物のキャラクター、関係性を描き出している。そして、ダンサーの篠本りのと松本ユキ子が、光と闇として、自由自在に狂言回し的役割を担っている。

ショー部分では、宝塚OGたちのナンバーは宝塚の振付家の手によるもので、やはり長年踊り込んできたダンスは身に馴染んで、水を得た魚のごとく生き生きと楽しんでいる様子が見て取れる。一方、中塚は、初演の『ダンスカンタービレ』以来、DIAMOND☆DOGSの他の作品でも取り上げられてきた「Rain」を、彼自身の全く新しい世界観で創り上げ、新鮮な印象を残している。上演時間90分弱の中に、濃厚なドラマと魅力溢れるショーが凝縮されたステージが贅沢だ。

上演は8月6日(水)まで。8月5日(火)18:30の公演には、ゲストとして東山義久が出演するほか、この日を含め、終演後のアフタートークが設けられている公演もある。

<公演情報>
『ダンスカンタービレ 2025 ~VIOLET~』

2025年7月30日(水)~8月6日(水)
会場:博品館劇場

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