「新・幕末純情伝」開幕、村山彩希「今できる沖田総司を全力で」

村山彩希が主演を務めるつかこうへい戦後80年に問う 革命ミュージカル「新・幕末純情伝」が本日8月8日に東京・紀伊國屋ホールにて開幕。それに先駆けて昨日7日に公開ゲネプロが行われた。

本公演では、つかこうへい「新・幕末純情伝」が、岡村俊一の演出、多和田任益の振付で“革命ミュージカル”として立ち上げられる。小川優は⻑州藩浪士の伊藤俊介役を務めるほか、ギタリストとして生演奏も披露。また平塚翔馬は新撰組隊士役として出演し、新撰組の衣裳デザインも担当する。

時は徳川260年の泰平の世が崩れ去ろうとしていた、文久3年。武士になることを夢見て、京都へと向かう男たちの一団・新撰組の中に、1人の少女・沖田総司がいた。愛する土方歳三のため、彼女は刀を抜くが……。

沖田総司役を演じる村山は「右も左もわからない私をキャストの皆さんが言葉や背中で教えてくれて、今ここに立てている」と述べ「今できる沖田総司を全力で演じたい」と話す。沖田総司に恋をする坂本龍馬役の百名ヒロキは「この1カ月毎日稽古してきたので、全力を出して1公演1公演出し切りたい」と意気込んだ。土方歳三役の柳下大は「この紀伊國屋ホールという劇場で、つかこうへいさんの作品をできるという意味を毎日噛みしめながら全力でぶつかっていきたい」と語り、7年ぶりの「新・幕末純情伝」で勝海舟を演じる細貝圭は、「キャストを新たにこの作でしか表現できない『新・幕末純情伝』を皆さんにお届けできたら」と話した。

桂小五郎役の青木瞭は「つかこうへい作品がはじめてとなりますが、とにかく熱量がすごいということをまず全面に押し出していきたいと思います。頑張ります！」と熱っぽく語る。「この作品が殺陣初挑戦」という岡田以蔵役の嘉島陸は「この1カ月頑張って稽古をしてきました。作品の熱量も最後の最後までお届けしたい」、新撰組隊士の二宮役を演じる佐久本宝は「新撰組のみんなが個性豊かで稽古をしていくたびに好きになっていく。皆さんが役を膨らませてくれているところもあるので、稽古がめちゃくちゃ面白かったです」と稽古を振り返った。

最後に開幕に向けて村山は「どうやってより良いものにして届けるかを、稽古期間みんなでもがきながらたくさん汗をかいてきました。今回だからこその演出もたくさんあるので、本当にこのメンバーでしかできない『新・幕末純情伝』がお届けできると思っています。時間とお金をかけてきてよかったって絶対後悔させないので、ぜひ生で、皆さんの目で見ていただきたい」と語った。

上演時間は約2時間10分、公演は8月24日まで。