Qunoの“分かり合えなさの中で生まれた作品”「増える部屋」スタート

Quno「増える部屋」が本日8月8日に東京・ギャラリーあるかぶるにて開幕する。

これはprojecttiyo改めQunoによる、“部屋”を巡る新作。登場人物たちは、部屋の中を探し物をして歩き続け……。

開幕に際し脚本を手がける山本悠は「本作は分かり合えなさの中で生まれた作品です。演劇を作る過程には、その人たちを引き裂いていく、本当に無数の分かり合えなさがあります。でも、少なくともこの作品は、その分かり合えなさを形にできていると思います。ぜひ劇場で、一緒に部屋を見てください。隣り合っても溶け合わない、人生を過ごす場所のこと」とコメント。演出の藤井ちよりは「理想の姿であれないとして、それでも気持ちが続くうちは、手放すつもりはないものです。分かり合えない人がそれを変形させようと、手でこねたり、型抜きをして見せてきた時、あなたはどう手元に残しますか。私たちは完璧にはお互いの意図するように生きられないけれど、それでも他人と共にある方法を探っています。この部屋での時間が、葛藤と向き合うひとときとなりますように」と語った。

出演者には西奥瑠菜、薮田凜、北みれい（映像出演）が名を連ねている。上演時間は約1時間。公演は8月10日まで。