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野村萬斎「皆様の反応を楽しみにブラッシュアップしていきたい」、能 狂言「日出処の天子」幕開け

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ナタリー

「-能 狂言-『日出処の天子』」より、野村萬斎扮する厩戸王子。

「-能 狂言-『日出処の天子』」が、昨日8月7日に東京・二十五世観世左近記念観世能楽堂で開幕した。

「日出処の天子」は雑誌「LaLa」で1980年4月号から1984年6月号まで連載された、山岸凉子のマンガ。今回は同作が、大槻文藏の監修、野村萬斎の構成・演出で能 狂言化される。出演者には厩戸王子役の萬斎、蘇我毛人役の福王和幸、刀自古郎女役の大槻裕一、布都姫役の鵜澤光、物部守屋役の谷本健吾、蘇我馬子役の石田幸雄、泊瀬部大王役の茂山逸平と深田博治、白髪女役の高野和憲、額田部女王役の観世淳夫、穴穂部間人媛役の大槻文藏が名を連ねた。

開幕に際し萬斎は「人が生まれてくることの不思議、生きる辛さ、それでも生きていくこと、を描くことに心血を注ぎ、中でも、厩戸が、母 穴穂部間人媛と相容れないことの悲劇が芯を貫くようにしました。厩戸の超常現象、それぞれのキャラクターが人生を生き切ったという壮大な人間ドラマを、能ならではのお囃子の力、面、型、夢殿を模した作り物などを存分に活かしながら、一人一人の力でこの大作を世に送りだすことができたことにまずは安堵しております。また、厩戸王子と蘇我毛人の世界観を、蘇我毛人役の福王和幸さんと二人で作れたことは彼の努力のお陰だなと感謝しております。皆様の反応を楽しみに、日々ブラッシュアップしていきたいと思います」と語った。

公演は8月10日まで行われ、11日には東京・宝生能楽堂にて萬斎と原作の山岸によるトークイベントを開催。また追加公演として、12月1・2日にも二十五世観世左近記念観世能楽堂で本作が上演される。

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※初出時より本文を変更しました。

©︎山岸凉子/OFFICE OHTSUKI