蒔田彩珠の主演作「消滅世界」公開日が決定、D.A.N.が主題歌・劇伴を担当
映画
ニュース

映画「消滅世界」ティザービジュアル
蒔田彩珠が主演を務める映画「消滅世界」の公開日が、11月28日に決定。主題歌および劇伴を、3人組ロックバンド・D.A.N.が担当することがわかった。
村田沙耶香の同名小説を、MTV出身の映像ディレクター・川村誠が映像化した本作。人工授精で子供を産むことが定着し、夫婦間の性行為がタブーとなった世界を舞台に、“両親が愛し合った末”に生まれた主人公・雨音の物語が紡がれる。蒔田が雨音を演じ、雨音の夫・朔役で柳俊太郎が出演。恒松祐里、結木滉星、富田健太郎、清水尚弥、松浦りょう、岩田奏、山中崇、眞島秀和、霧島れいかもキャストに名を連ねた。
2年半ぶりにバンド活動を復帰させたD.A.N.は、8月3日にデビュー10周年を記念したライブで本作の主題歌を初披露した。今回の発表に際し、彼らは「不透明な未来にむけて、少しでも希望を感じられるように音を紡ぎました」とコメント。川村は「D.A.N.が奏でる音は、常に言葉の奥にある“感情”そのものでした。正常と異常の狭間で揺れる主人公の心、性への衝動、存在の儚さ──それらすべてを音楽が内包し、映像に新たな力を与えてくれました」と太鼓判を押している。
「消滅世界」のメイン館は、2026年1月12日をもって閉館することが発表された東京・新宿の映画館シネマカリテ。このほかの上映劇場は公式サイトで随時告知される。
※柳俊太郎の柳は木へんに夘が正式表記
D.A.N. コメント
この度、D.A.N.は主題歌とサウンドトラックを担当させて頂きました。
不透明な未来にむけて、少しでも希望を感じられるように音を紡ぎました。
この貴重な機会に心から感謝します。
川村誠 コメント
彼らが描く現代≒ディストピアの中にある退廃的な美しさに、長い間喩えようもなく憧れていました。
先走る自分の思いに応えてくださり、ライブ活動休止中の時間とエネルギーを映画のために注ぎ、共有した感情や断片を音像化してくれたその作品に、深く心揺さぶられました。D.A.N.が奏でる音は、常に言葉の奥にある“感情”そのものでした。正常と異常の狭間で揺れる主人公の心、性への衝動、存在の儚さ──それらすべてを音楽が内包し、映像に新たな力を与えてくれました。人が葛藤し、もがき続けることの美しさや、行き場のない欲望のグルーヴ。それが終末のような世界に差す一筋の光になったことに、心から感謝しています。
©2025「消滅世界」製作委員会