元恋人の結婚式に乱入、カステラと疾走…「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」予告
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「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」場面写真
大河原恵が企画・脚本・監督・主演を担う映画「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」の予告編がYouTubeで公開された。
本作では、恋人が突然別の女性と結婚することを知った春田望の恋心の行方が描かれる。恋人だった横溝千歳の結婚式当日、春田は現場に乗り込んだのちに逃走。その道中で彼女はカステラを乗せたバイクと衝突事故を起こし、病室で目を覚ます。すると目の前に、横溝によく似た姿で自身を“カステラ”だと名乗る男が現れる。大河原が春田、名村辰が横溝とカステラの男を演じた。
今回解禁された映像には、春田が結婚式の写真撮影に乱入するさま、カステラの男とともに疾走する姿が収められた。また、このたび三木聡、菊地健雄、清原惟からのコメントが到着。三木は「いつの間にか不自由な感じになっているんだと、この映画を見て思う。無論、不自由なのは自分の方。私には少々素敵すぎて見えた。リアリストを打ちのめすテロリストぶりは素敵すぎる」とつづった。そのほか詳細なコメントは下部の通り。
「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」は9月27日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開。キャストにはみやなおこ、鎌滝恵利、はやしだみき、荒木知佳、安東信助、森喜行、山本圭将、金子清文、富山えり子、松崎天海、椎名琴音、廣田朋菜、福本剛士、きゅありん、見里瑞穂、松嵜翔平、林大貴、新井秀幸が名を連ねた。なお本作は3月に行われた第20回大阪アジアン映画祭で、JAPAN CUTS Awardを受賞している。
※松嵜翔平の嵜は山冠に奇が正式表記
三木聡(映画監督)コメント
いつの間にか不自由な感じになっているんだと、この映画を見て思う。
無論、不自由なのは自分の方。私には少々素敵すぎて見えた。
リアリストを打ちのめすテロリストぶりは素敵すぎる。
自分もこの映画の様に自由だったのに…
芥川の「トロッコ」の様に思いのほか遠くまで来てしまっていた。おや。
菊地健雄(映画監督)コメント
大河原恵の悲しみは疾走する。涙は追いつけないが、カステラはついてくる。その迂回し続ける運動の輪郭に、その途方もないイマジネーションの過剰さに、そして見たこともないユニークな愛のかたちに、笑いと涙が止まらなかった!
清原惟(映画監督・映像作家)コメント
一見突飛に見えるかもしれないけれど、「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」はとても真摯な映画だと思う。人間の複雑な感情を、単純化せずに複雑なまま、ちゃんと描いてくれているから。しかも、とびきりの優しさとユーモアを混ぜ合わせながら。
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