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「遠い山なみの光」原作者カズオ・イシグロが長崎への思いを語る、新映像公開

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カズオ・イシグロ

広瀬すずが主演を務める映画「遠い山なみの光」の原作者であるカズオ・イシグロのインタビュー映像がYouTubeで公開された。

同作は、1950年代の長崎と1980年代のイギリスを背景に、3人の女性の記憶に隠された嘘と真実を描く物語。日本人の母とイギリス人の父を持つ作家志望のニキが、長崎で戦争を経験したあとイギリスへ渡った母・悦子の半生をつづろうとしたことから、悦子は口を閉ざしてきた過去の記憶を語り始める。広瀬が長崎時代の悦子を演じ、二階堂ふみ、吉田羊、カミラ・アイコ、松下洸平、三浦友和らが出演した。

イシグロは、戦後80年に本作が公開されることに関して「最適な時期だと思います。日本だけでなく世界的に節目となる年ですからね。当時、世界全体が混乱の渦中にあったことを思い返さないといけません」と言及。さらに「これから何十年も残っていってほしいです。普遍的で時代を超えた作品として」と期待を込める。

1954年に長崎で生まれ、幼い頃にイギリスへと移住したイシグロは「イギリスでは私が長崎出身と言うと大勢が1つのことを連想しました。原爆です。長崎は“死と破壊の街”だと思われていたんです」と回想。その印象を「とても不思議」に感じていたそうで、「私にとって長崎は希望と明るさの場所だったから」「街は再生と前進の雰囲気に包まれていた」と語っている。

石川慶の監督作「遠い山なみの光」は、9月5日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

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