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映画「国宝」興行収入が100億円を突破!実写の日本映画で22年ぶり快挙、歴代3位に

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「国宝」ポスタービジュアル

映画「国宝」の観客動員数が747万人、興行収入は105億円を突破したと配給の東宝が発表。実写の日本映画で100億の大台に乗るのは史上4作目。2003年公開の「踊る大捜査線 THE MOVIE2/レインボーブリッジを封鎖せよ!」以来22年ぶりの快挙となる。このたび主演の吉沢亮、監督を務めた李相日ら4名から観客への感謝をつづったコメントが到着した。

吉田修一の同名小説を映画化した本作は、任侠の一門に生まれながら歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる立花喜久雄の一代記を描いた物語。吉沢が喜久雄を演じたほか、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、永瀬正敏、田中泯、渡辺謙らがキャストに名を連ねた。

6月6日に封切られ、興行通信社による全国映画動員ランキングでは3位に初登場。175分という長尺ながら公開から日を追うごとに動員、興収ともに伸び続け、公開3週目には1位に浮上した。公開から2カ月以上が経った今も客足は絶えず、劇場は大盛況だという。

8月17日までの公開73日間で、動員数は747万3454人、興収は105億3903万3400円を記録。歴代の興行収入ランキングでは、邦画実写において、173.5億円の「踊る大捜査線 THE MOVIE2」、110億円の「南極物語」に次ぐ3位に位置している。

吉沢は「こんなにも沢山の方に愛していただき、感謝しかございません。ご覧になった皆様から沢山の熱のこもったお言葉を頂戴し、この作品に参加して良かったと心から思わせて頂いている日々でございます。僕自身にとっても特別な映画になりました」とコメント。横浜は「この上ない幸せを感じていますし、日本映画を発展させるための責任が更に強くなりました」、渡辺も「俳優として歴史に残る作品に参加出来てとても嬉しく思っております」とつづっている。

さらに李は「国宝」を上映する劇場の様子を振り返りながら、「ご高齢の方から中高生の若者まで、男女を問わず満場の観客たちが皆同じスクリーンを見つめる。三時間もの間、前のめりに。そこに世代の隔たりは消え、人は誰しもが魂のうち震える瞬間を待ち望んでいるのだと、理由もなく流れる涙がどれだけ美しいものかと、我々の目に生涯忘れることのない景色を焼きつけてくれました」と語った。

4名によるコメントの全文は以下の通り。

吉沢亮 コメント

たとえ少数でも見てくれた方の人生に寄り添うような、心から大切に思ってもらえるような映画にしたいと言う思いでこの作品に参加しました。こんなにも沢山の方に愛していただき、感謝しかございません。ご覧になった皆様から沢山の熱のこもったお言葉を頂戴し、この作品に参加して良かったと心から思わせて頂いている日々でございます。僕自身にとっても特別な映画になりました。

横浜流星 コメント

映画「国宝」が沢山の方々に届き、愛して頂けて心から感謝申し上げます。この上ない幸せを感じていますし、日本映画を発展させるための責任が更に強くなりました。また、この作品に携わらせていただくと決まった時に、日本の伝統芸能である“歌舞伎”に対して敬意を払って生きること、“歌舞伎”の魅力を届けたいと思っていました。映画を観た方々に、実際の“歌舞伎”も観てみたいと興味を持っていただけたら、少しは使命を果たせたのかなと思います。まだまだ上映中なので、観られていない方は是非。皆様にとって、心に残り続ける大切な一作になりますように。

渡辺謙 コメント

公開から2カ月と少し、こんなに多くの方々に足を運んで頂き、驚きと共にとても嬉しく思っています。スタッフ、キャスト、監督、この映画に携わった全員の情熱と努力が報われました。撮影中は自分にとって芸道とは何か、舞台に立つ心構えとは、、様々に問い直す時間でした。俳優として歴史に残る作品に参加出来てとても嬉しく思っております。ありがとうございます。

李相日 コメント

古い、昔の映画の中でしか見たことがない光景でした。ご高齢の方から中高生の若者まで、男女を問わず満場の観客たちが皆同じスクリーンを見つめる。三時間もの間、前のめりに。そこに世代の隔たりは消え、人は誰しもが魂のうち震える瞬間を待ち望んでいるのだと、理由もなく流れる涙がどれだけ美しいものかと、我々の目に生涯忘れることのない景色を焼きつけてくれました。何度も劇場に足を運んでくださった方はもちろん、一度でも、あるいはこれからでも、「国宝」を浴びる全ての方々に関係者一同、ただただ感謝です。映画は素晴らしい、戦う価値がある。

©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会