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高野洸×杢代和人の“毎日を楽しく過ごすコツ”「好きなことをやる&身の回りの整理整頓」

映画

インタビュー

ぴあ

(撮影/映美)

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SNS発の人気漫画「おでかけ子ザメ」が映画化される。風呂敷を背負っておでかけする主人公・子ザメちゃんが、人間と動物がともに暮らす八魚町(やうおちょう)を飛び出して、 この夏“とかい”を訪れるのだ。日常生活の中で起こる小さな奇跡の連続と出会う、子ザメちゃん。はたして、『映画 おでかけ子ザメ とかいのおともだち』では、どんな冒険を繰り広げるのだろうか。

思わずほっこりしてしまう、ハートウォーミングな世界観に癒やされる本作。この度の映画版で、おでかけする子ザメちゃんが“とかい”で出会うのは、高野洸が声優を務める“バーテンダー”と、杢代和人が声優を務める“ホストさん”。

俳優として数々の作品に出演し、アーティストとして音楽活動も行う高野と杢代が、ボイスキャストとしてどのように本作に挑んだのか。映画のことから、おでかけしたいところまで、和気あいあいとするふたりに語ってもらった。

「子ザメちゃんが現れないかな?」と虜になった

――本作はもともとSNS発の人気漫画がアニメ化され、映画化となりましたが、もともと「おでかけ子ザメ」の存在を知っていましたか?

高野 以前Xで拡散された投稿を拝見していて、本当にかわいいなあ、と思っていました。それからYouTubeで配信されていたアニメも拝見して、キャラクターに声がつくと、より一層、子ザメちゃんの虜になっていって。今では、実生活でも「子ザメちゃんが現れないかな?」とふと考えるほどになりました。

杢代 僕も洸くんと一緒で、Xで最初に知ってから、アニメも拝見して。配信アニメなので1話ずつがあっという間で、観ているとちょっとだけ日常を忘れられて、平和で穏やかな気持ちになれました。

高野 それが今回は1時間を超える映画の世界になっているんですよ。

杢代 長時間、子ザメちゃんの世界に浸ることができるので、じっくりとその幸せを感じられます。かわいいザメちゃんをみなさんにもずっと観ていただいて、癒やされてほしいですね。

――配信アニメは全60話配信されていますが、映画だとじっくりと子ザメちゃんの世界を堪能できますね。おふたりは、昨年のドラマ『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(テレビ朝日系)でも共演されましたが、今回、声優で共演となりましたね?

高野 そうなんです。ただ、アフレコのときは全員一緒に収録するわけではないので、現場で会えることはないかなと思っていたんですが、こうやって取材現場では会えたので嬉しいですよね?(と、杢代さんを見つめる)

杢代 (高野さんを見つめ返しながら)本当にその通りです! それこそ昨年のドラマでは約半年ぐらいご一緒していました。まさか次の現場が俳優業ではなく、声優業だとはまったく思わなくて、共演となってからびっくりしました。さらに僕は今回、声優に初挑戦だったので、名だたる有名な声優さんもご出演されているなか、ご一緒できて本当に光栄です。

声優に初挑戦ながら等身大でお芝居できた

――今回、高野さんがバーテンダーさん、杢代さんがホストさんの声をご担当されていますが、どんなふうにキャラクターに寄り添っていかれたのでしょうか?

高野 実は、バーテンダーさん役としていただいた情報は、少なかったんです。オタク気質で、カクテル作りなどの追求心がすごいこと、普通に優しいお兄さんということぐらいでした。いただいたセリフは少し早口でしゃべれそうなところがあったのですが、一番悩んだのは、子ザメちゃんたちがバーにやってくるシーンでどう表現するかでした。子どもとして見るのか、そうじゃないか、どういう存在として見ているのかなと。悩んだ結果、子ザメちゃんが来ても不思議だと思わないし、かわいくてご馳走したくなるというような優しい世界に登場するお兄さんだというところを大事にしたいと思って演じましたね。

▼バーテンダーさん

▼ホストさん

杢代 僕は都会に疲れたホストさんを演じたんですが、泣きながら登場するんですよ。それで、子ザメちゃんの横に倒れてしまうんです。でも、子ザメちゃんが持っているおにぎりを食べたら、ちょっと実家のお父さんやお母さんのことを思い出すという、ピュアなところを持っているキャラクター。このシーンでは、等身大でお芝居できたと思っていて。僕はまだ20年しか生きていないですが(取材時)、親の有り難み感じながらかつどうしているので、その感情をそのまま役にのせて、お芝居できました。

――おふたりは俳優活動も音楽活動もされていて、今回は声の表現という点で、特別に意識したところはありましたか?

高野 僕が声を務めさせていただくのなら、この自分らしい声のままで表現することが一番いいのかなと思いました。だから、変に声を作り込んだりせず、飾らずにできればと意識していました。

杢代 僕は声優に初挑戦だったので、とにかく頑張りたいなと。実際アフレコをしてみて、難しかったです。でも、もともとアニメが好きなので、また声優業ができるようにとやる気も出ました。だから、公開されてからもずっと愛されるような作品になってほしいです。

経験が活かされたのは、前の現場のおかげ

――さきほど声優は難しかったというお声もありましたが、実際に現場ではどんな感じで進んでいかれましたか。完成した映画をご覧になって感じたことは?

杢代 洸くん、めちゃくちゃ上手でしたよね(と高野さんに笑顔を向ける)。

高野 いやいや、全然!(と照れる高野さん)

杢代 今もめちゃくちゃ声が出ています(笑)。

高野 はははは(照笑)。いやでも、声のお仕事は2作品目になるんですが、やはり1作品目のアフレコの現場では、毎回緊張していました。自分がアニメに声をあてているとき、リテイクがあって、その際、うしろで他の声優の方々に待っていただいていたんですよ。その時間が僕にとっては恐縮の時間でもあり、本当に有り難い時間でもありました。前回そんなふうに学ばせていただいたので、今回も音響監督さんからのアドバイスや、先輩方がやっていることを見て、たとえばセリフはないけどここは音として出したほうが良さそうだなという部分は台本にメモしたり、その秒数も書いてみたり。経験が活かされたのは、前の現場のおかげだと感謝しています。

杢代 みなさんとアフレコは別々でしたし、初挑戦だったので、本当に何もわからなくて。秒数を言われるのですが、その秒数のところでしゃべるだけじゃないんですよね。画面に自分のキャラクターが映っているか映っていないかは別として、登場した後は、映像のストーリーの中ではずっと生きているから、呼吸や音を使わないといけないことも。そういった方法に慣れるのにまず時間がかかりましたし、何テイクも取りました。おにぎりを食べるシーンがあったのですが、それが一番難しくて。お芝居だったら、それこそ物を食べながらお芝居することはありますが、実際には何も食べずに声で表現するということで、僕は少し食べながら、録っていました。

高野&杢代が思う“毎日を楽しく過ごすコツ”は…

――ちなみに子ザメちゃんは、いろいろな場所へおでかけしますが、おふたりが最近行かれて印象的だった場所はありますか?

高野 僕は実家が福岡県久留米市なんですが、高校を卒業してから東京に上京したので、地元に帰ると、いろいろな場所をまわりたくなりますね。久しぶりに帰ると、道路がつながっていたり、発展していたり。地元なのに知らない世界がまだいっぱいあるので、それを知っていく時間も楽しいですし、まだまだ行きたいところもあるので、もっと久留米に帰りたいですね。

杢代 僕は……最近行ったところというよりも、これから行ってみたいところでもいいですか? 海外に行きたいんです。その中でも、モルディブか、大聖堂があるチリに行きたいです。とくにチリの大聖堂はSNSで、画像を見たことがあって、ものすごくきれいだなと思ったんです。だから、実際にこの目で見てみたいな。モルディブは、海の上に浮かぶコテージのイメージがあって、そこに僕が所属しているダンスボーカルユニット「原因は自分にある。」のメンバーと一緒に泊まってみたいです。360度海の中の一棟となると夢のような空間だと思うので、いつか経験してみたいですね。

――そんなことを考えたらワクワクしますね。映画の中でも子ザメちゃんは毎日をワクワクしながら過ごしていますが、おふたりが毎日を楽しく過ごすために心がけていることや、楽しく過ごすコツといえば?

高野 僕はゲームが好きなので、ゲームをしている時間はワクワクしています。でもそれ以外に、お仕事でも本当に好きなことをやらせていただいている環境なので、常にワクワクしていますね。みなさんにとっても好きなことをしている時間は楽しいですよね? 趣味を追求していく時間などで、いろんなことを極めていけるときは、きっとワクワクするんじゃないかな。僕はマルチに活動させていただいていますが、最近は、絵を始めました。

杢代 本当ですか!

高野 うん、まだ全然上手じゃないけどね。でも、好きなことをするのは、自分がまだ成長していけるのかな? とワクワクします。

杢代 僕は最近、毎日を楽しく過ごせる秘訣を考えていたんです。効果的だなと思ったのは、環境を整えること。実践しているんですが、たとえば家にいるときに、なぜかすごく洗濯に時間がかかってちょっとでもストレスになるなら、高性能の洗濯機に変えてみる。部屋が散らかっていたら、整理されていないだけでモヤモヤが溜まるようなら、整理整頓する。そんなささいなことが意外と響いてくることもあるので、毎日を楽しく過ごすには、身の回りを整えることも大切なのかなと思いました。

映画はあたたかくリフレッシュできる作品

――では最後に、映画『おでかけ子ザメ とかいのおともだち』の全体の見どころと、おふたりが演じたキャラクターの注目ポイント含めてメッセージをお願いします。

高野 僕が声を担当したバーテンダーさんは、1回登場した後、もう1回出てきて、いいドラマがあるので注目していただけたら嬉しいです。子ザメちゃんは、配信アニメのときもみなさんの生活に幸せを与えてくれた作品だと思うのですが、映画ももちろんあたたかい作品なうえに、映画ならではの要素があって。本当にリフレッシュできる作品になっているので、映画の最後にも僕はすごく感動したのですが、素敵な展開が待っているので、そこも見どころになっています。

杢代 ホストさんは、すごくピュアで、都会に来て疲れ切っているという役なんですが、実際にも同じように都会で疲れている人は意外といらっしゃるかもしれない。でも、芯の部分は田舎にいた頃と何も変わっていないというホストさんを通じて、共感していただける方も多いのかなと思いますし、前を向いていこうと伝えられるところかなと思うので、見ていただけたらなと思います。映画を観終わると、誰かに優しくしたくなるんですが、それは子ザメちゃんが優しくてかわいい心を持っているから。そういう気持ちにさせてくれるのがこの作品の見どころでもありますし、本当にほっこりするので、ぜひ劇場で観ていただきたいですね。

取材・文/かわむら あみり
撮影/映美

<作品情報>
『映画 おでかけ子ザメ とかいのおともだち』

8月22日(金)より全国公開

公式サイト:
https://odekake-kozame.com/

(C)ペンギンボックス・KADOKAWA/おでかけ子ザメ

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