「星列車で行こう」影山拓也の“天然”エピソード明らかに「カメって何千年も生きないんですか!?」
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舞台「星列車で行こう」記者会見の様子。左から小波津亜廉、松田悟志、影山拓也、石井一孝、松村龍之介。
IMP.の影山拓也が主演を務める舞台「星列車で行こう」の記者会見が、本日8月20日に東京都内で行われ、出演者の影山、松田悟志、松村龍之介、小波津亜廉、石井一孝が出席した。
脚本を真山仁、演出・補綴を坂東玉三郎が手がける「星列車で行こう」では、乗ると夢を見つけられるという伝説がある“星列車”を舞台に、迷いを抱えた若者たちが出会い、再び走り出す姿が描かれる。家を飛び出してきた青年・太郎(影山)は、自分の力で運命を切り拓こうと列車に乗り込み……。本作は昨年、京都と愛知で初演された。再演となる今回は、続投となる影山、松田、松村、石井に加え、小波津が初参加する。
影山は「昨年とは違う、新たな作品になる。去年よりもパワーアップした歌声を届けたいですし、5人でどんな曲を歌えるのかとワクワクしています」と声を弾ませ、玉三郎の演出について「『セリフの内容を自分の中でイメージして、その画が浮かんでから発しなさい』というアドバイスが特に印象的で、俳優としてお仕事する際に意識しています」と語る。また本作のストーリーにちなみ、「夢はあるか」と記者に質問された影山は「たくさんありますが、本作での僕の夢は、この5人でおいしいご飯を食べに行くことです!」と答え、会場を和ませた。
次郎役の松田は「初演が終わる頃、『もっとたくさんの方にこの作品を観てほしい』と願っていた。再演が実現して感動した」と喜びをかみ締める。また初演の思い出を尋ねられた松田が「舞台袖で、本番直前や空き時間によくみんなと話していた。僕は自宅でカメを飼っていますが、ある日の本番中、影山さんから『松田さんはカメを飼っていますよね。カメって何千年も生きるんですよね!』と言われた。それで僕が『何千年は無理だよ』と答えようとした瞬間、影山さんは太郎として舞台に出て行ってしまい、訂正できなかった」とエピソードを披露すると、影山は「えっ、何千年生きないんですか!?」と声を上げ、周囲を笑いで包む。この様子を見ていた石井は「影山くんはIMP.の中でもかなり天然みたいですが、そこがかわいいですよね」とうなずいていた。
五郎役の松村は「再び星列車に乗車できてうれしい」と瞳を輝かせ、「初演は皆さんとほぼ初対面でしたが、稽古と公演を重ねるうちにどんどん関係性が深まった。再演ではさらに進化した姿を見せられそうですし、亜廉くんが加わったことで新鮮な化学反応が起きるはず」と期待を口にする。また自身の夢について質問されると、松村は「僕の夢は、みんなの夢がかなうこと。綺麗事に聞こえるでしょうけど、本当です!(笑) 本作がお客様の背中を押し、夢をかなえるきっかけになれば」と笑顔を見せた。
太郎のかつての友人を演じる小波津は、初演の記録映像を観たことに触れて、「『この仲間と旅に出たい』と心から思いました。皆さんの旅に新しい風を吹かせたい」と言葉に力を込める。小波津は1月の「坂東玉三郎 初春お年玉公演」、6月の「松竹創業百三十周年『坂東玉三郎特別公演』竹久夢二生誕百四十年記念」に出演し、舞踊劇「長崎十二景」で玉三郎と共演。小波津は「人間国宝である玉三郎さんとの対面にすごく緊張していましたが、『とにかく自由にやって』と言ってくださった」と当時を振り返り、「今回は初めて玉三郎さんに演出していただくので、自分から『こういうのもできます、どうですか!』と提案したい」と気合い十分に述べた。
車掌役の石井は初演を振り返って「約33年舞台をやってきたが、あれほど仲の良いカンパニーも珍しい」と微笑み、「最近僕はオリジナルの舞台作品を作ることに取り組んでいます。『星列車で行こう』という素晴らしいオリジナル作品から刺激をいただいた」と明かす。また演出の玉三郎については「初めてご一緒しましたが、作品を良くするために全力を注がれる姿を見て『こんなにすごい方がいるんだ』と驚きました。手本として演じてくださる姿も素晴らしく、また一緒にお仕事できて本当に幸せです」と語った。
公演は10月4日から26日まで東京・新橋演舞場、30日から11月9日まで大阪・大阪松竹座で行われる。チケットの一般販売は8月24日10:00にスタート。
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