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でたらめなタローマンがやりたい放題、藤井亮は「岡本太郎の“べらぼうさ”を表現した」

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ナタリー

「映画『大長編 タローマン 万博大爆発』横断キャラバン舞台挨拶 in 東京」の様子。左からタローマン、藤井亮

「映画『大長編 タローマン 万博大爆発』横断キャラバン舞台挨拶 in 東京」が、本日8月23日に東京・TOHOシネマズ 日本橋で行われ、監督の藤井亮が登壇。シュールレアリズム星からタローマンが会場に駆け付けた。

同作は、“1970年代に放送された特撮ヒーロー番組”という体裁で、芸術家・岡本太郎の言葉と作品をモチーフに作られたショートドラマ「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」の映画版。万博に沸く1970年の日本に、2025年の未来から恐ろしい奇獣が襲い掛かる。CBG(地球防衛軍)のメンバーは万博を守るため、タローマンとともに未来へと向かうのだった。

イベントではタローマンが場内を駆け回り、床にごろんと寝そべったり、ファンからグッズを借りては藤井にサインをおねだりしたりと、やりたい放題。藤井は彼のことを「べらぼうででたらめな巨人です(笑)」と紹介する。また本作については「岡本太郎さんの作品と言葉を若い方に伝えたかった。大阪・太陽の塔を見に行ったときに『これは動いたほうが面白いぞ』と。(タローマンとして)動いて、目からレーザーを出しながら街を破壊していく。岡本太郎さんの“べらぼうさ”を表現したかったので、特撮活劇という形で勝負しました」と明かす。

藤井は、約5分のタローマンのショートドラマを105分の長編映画へと昇華させた。企画の立ち上げ当初は、ドラマの総集編に新たなエピソードを2、3話追加する予定だったという。藤井は、タローマンが多くの人々に愛されるキャラクターになったことを「まったく想像していませんでした」と言い、MCの赤ペン瀧川から続編の可能性について問われると「岡本太郎さんに対する何かいいタイミングがあれば、考えてみようかなと思います」と期待を込めた。

タローマンのスーツは撮影を重ねるごとにボロボロになるほど激しく使われたようで、藤井は「ツノが折れたり、皮が剥がれたりしましたね」と苦労をのぞかせる。最後に藤井は「全カット手抜きはしていない。ゴジラやウルトラマンといった昔の特撮への憧れがあって、面白い映像に仕上がったと思うので、そこもぜひ楽しんでいただけたら。皆さんの口コミが頼りです!」とメッセージを送った。

「大長編 タローマン 万博大爆発」は、全国で上映中。イベントでは、本作が第58回シッチェス・カタロニア国際映画祭、第18回ストラスブール・ヨーロピアン・ファンタスティック映画祭に出品されることも発表された。

©︎2025『大長編 タローマン 万博大爆発』製作委員会