脚本家・丸山昇一が著した回想録発売 松田優作との濃密な関わり、業界の熱気と混沌記す
映画
ニュース

「生きている松田優作」書影
ドラマ「探偵物語」や映画「野獣死すべし」で知られる脚本家・丸山昇一が著した書籍「生きている松田優作」が、明日8月26日に発売される。
丸山が松田優作と出会い別れるまでの濃密な関わり、愛憎入り交じった感情がつづられた同書。1970年代末から1980年代の映画業界の熱気と混沌、不世出の大スターの情熱とすごみ、脚本家の苦悩と恍惚が込められている。
1979年、「探偵物語」の製作前打ち合わせで、脚本家志望の若者だった丸山の前にサングラスをかけてデニムのスタジャンをまとったスター、松田優作が現れた。もともとは「好きな俳優ではなかった」ものの「存在感がすごすぎる」俳優・松田と出会ったことで、丸山の運命は変わっていく。「探偵物語」で脚本家デビューを果たした丸山は、松田主演の映画「処刑遊戯」で念願の映画脚本を担当し、角川春樹から「野獣死すべし」のシナリオ執筆を依頼されることになる。
「生きている松田優作」には回想録となる本編に加え、松田が生前語っていた構想をもとに、75歳の優作を主演に想定して書き下ろされた探偵ドラマのシナリオ「21世紀探偵秘帖 顔(フェイス)と影(シャドー)」も収録。書籍の帯には「一緒に死んでもいいほど惚れていた。殺意を抱くほど憎かった。」という文字が載っている。価格は税込2200円。集英社インターナショナル公式サイトでは試し読みが可能だ。
生きている松田優作
2025年8月26日(火)発売
税込価格:2200円
発行:集英社インターナショナル
発売:集英社