ベン・ウィショーが実在の革命家に『リモノフ』何かが起こることを予感させる本編映像公開
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『リモノフ』 (C)Wildside, Chapter 2, Fremantle España, France 3 Cinema, Pathé Films.
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9月5日(金)に公開される『リモノフ』より、故郷で国家ボリシェヴィキ党を立ち上げたあとの2000年のリモノフを捉えた本編映像が公開された。
本作は、数々の文学賞を受賞した伝記小説『リモノフ』を基に、ロシアのキリル・セレブレンニコフ監督(2022年ロシアから亡命)が、ベン・ウィショーを迎え制作した問題作。20世紀後半を駆け抜けた悪名高き実在の革命家リモノフの姿を描く。
リモノフは1943年ウクライナ生まれ。作家活動中の20代にソ連への反体制活動で国外追放処分を受け、アメリカに亡命後ヨーロッパへ渡る。ソ連崩壊の1991年にモスクワへ戻り、1993年国家ボリシェビキ党を共同設立し、反プーチン・反統一ロシア党を掲げ活動していたが2020年に死亡。詩人、作家、反体制派、亡命者、執事、ホームレス、兵士、活動家、革命家、といくつもの顔を持つ。
今回の本編映像は、2000年、リモノフ(ベン・ウィショー)50代の頃。作家として成功し、NYからフランスに渡ったリモノフは政治と環境に失望し、故郷ウクライナに戻る。血の気の多い若者を煽動して国家ボリシェヴィキ党を立ち上げ、カリスマ革命家として名を馳せることになるが……。

映像の冒頭では、党員たちの異様な熱気とタバコをふかしながら彼らの間を縫って歩くカリスマ的な主導者を演じたリモノフの姿が映し出される。すでに中年となり、血気盛んな若者ではなくなったリモノフだが、自分の分身となる彼らを焚き付け、なんとかこの世の中に一石を投じようと目論んでいるシーンだ。
クセが強すぎる革命家リモノフをスタイリッシュに描ききったセレブレンニコフ監督は、「あなたが政治に興味を持たないと、政治もあなたに興味を持たない。それがいちばん重要だ」と語る。加えて、本編に「もし君が、ジム・モリソン、レーニン、三島に憧れているなら、おめでとう、君は我が党の一員だ」とナレーションで名前が出てくる日本の作家、三島由紀夫については「いつか三島を題材に映画を撮りたい」とコメントした。
『リモノフ』本編映像
<作品情報>
『リモノフ』
9月5日(金)公開
公式サイト:
https://klockworx-v.com/limonovmovie/
(C)Wildside, Chapter 2, Fremantle España, France 3 Cinema, Pathé Films.
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