Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 9月の国立劇場歌舞伎公演は『仮名手本忠臣蔵』より “ふたつの家族のドラマ” 「口上人形」も登場!

9月の国立劇場歌舞伎公演は『仮名手本忠臣蔵』より “ふたつの家族のドラマ” 「口上人形」も登場!

ステージ

ニュース

ぴあ

国立劇場 令和7年9月歌舞伎公演チラシ

続きを読む

令和7年(2025年)9月国立劇場の歌舞伎公演は新国立劇場 中劇場での開催、〈歌舞伎名作入門〉と銘打ち、義太夫狂言の三大名作のひとつ『仮名手本忠臣蔵』の名場面、九段目およびその前提となる二段目を上演する。塩冶判官の刃傷事件から仇討ちへと至る物語、その中で翻弄される “ふたつの家族のドラマ”という視点から、『仮名手本忠臣蔵』の世界に向き合う公演だ。上演の機会はさほど多くなく、ファンにとっては待望の舞台、“案内付き”で鑑賞入門者も安心して飛び込める。

主人塩冶判官が殿中で高師直を斬り付けたことにより切腹、お家は断絶、その仇討ちを成し遂げる塩冶家家老、大星由良之助らの姿を描く『仮名手本忠臣蔵』。家臣のみならず、若い恋人たちやさらにその身内まで巻き込み、いくつもの苦難、悲劇が観る者の心を揺さぶる。塩冶判官とともに足利直義の饗応役に任ぜられていた桃井若狭之助の家老、加古川本蔵の娘・小浪と、由良之助の息子・力弥という若いふたりの物語もそのひとつだ。今回上演される九段目「山科閑居の場」は、その初々しいカップルとその身内に光を当てた名場面だ。

主君桃井若狭之助の危機を救うべく師直に賄賂を贈り、刃傷事件の際には塩冶判官を抱きとめた本蔵。結果的に塩冶家の大きな危機へと繋がり、騒動以降、娘の小浪と力弥の縁談は保留に。本蔵の妻・戸無瀬は、前妻の娘である小浪の切なる思いを叶えてあげたいと、彼女をともなって大星一家が暮らす山科へ向かう──。九段目「山科閑居の場」で繰り広げられるのは、若いふたりを思いやる大人たちの葛藤の、いわば心理ドラマ。娘を思う親心と武士としての義理の間で揺れ動く本蔵、その本心を見抜く由良之助、小浪が辛い思いをせぬよう、ふたりの祝言を冷たく拒絶するお石、義理の娘の小浪の一途な思いをとげさせようと力を尽くす戸無瀬と、それぞれのありったけの思いが交錯する。二段目の桃井館力弥使者の場、松切りの場とともに鑑賞することで、大星由良之助、加古川本蔵というふたつの家のドラマは、より深く胸に響くはず。

人間国宝・中村梅玉が本蔵を初役で勤めるほか、映画『国宝』への出演も話題の中村鴈治郎が若狭之助と由良之助の二役をやはり初役で、また中村扇雀も戸無瀬を初役で勤めることも大きな話題に。ほかに大星力弥役で中村虎之介、一力亭主寿助役で中村寿治郎、小浪役で中村玉太郎、由良之助妻お石役で市川門之助が出演する。

さらに、通常は『仮名手本忠臣蔵』通し上演の冒頭でしか観ることのできない「口上人形」が案内役として登場。今回上演されない場面も含め、物語の背景や少々複雑な人間関係を解説してくれるのが嬉しい。新国立劇場 中劇場での歌舞伎公演では、この劇場ならではの特設花道、その真正面の最前列に配されたスペシャルシートが話題(既に完売)だが、いましか味わえないこの空間での歌舞伎の臨場感を、この機会に存分に楽しみたい。


<公演情報>
国立劇場 令和7年9月歌舞伎公演
≪歌舞伎名作入門≫
『仮名手本忠臣蔵』二幕三場

竹田出雲・三好松洛・並木千柳=作

二段目
桃井館力弥使者の場
同  松切りの場

九段目
山科閑居の場

出演
加古川本蔵:中村梅玉
本蔵妻戸無瀬:中村扇雀
大星力弥:中村虎之介
一力亭主寿助:中村寿治郎
本蔵娘小浪:中村玉太郎
由良之助妻お石:市川門之助
桃井若狭之助/大星由良之助:中村鴈治郎
ほか

2025年9月5日(金)~9月27日(土)
※10日(水)、18日(木) は休演日

会場:東京・新国立劇場 中劇場

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2529982

公式サイト:
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2025/0709/