有害な男性性の継承を描くフランス映画「サターン・ボウリング」予告公開
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「サターン・ボウリング」メインビジュアル
“有害な男性性の継承”をテーマにしたフランス映画「サターン・ボウリング」の予告編がYouTubeで公開された。
父親の遺したボウリング場を舞台にした本作では、父によって心に深い傷を負わされた2人の異母兄弟を描く物語。警察官の兄ギヨームは、ボウリング場の管理を疎遠だった弟アルマンに託すが、当のアルマンからは「条件がある。首を突っ込むな」と告げられる。そして兄弟の周囲で、若い女性を狙った連続殺人事件が発生する。アリエ・ワルトアルテがギヨーム、アシル・レジアニがアルマンを演じた。
予告は「野生の雌オオカミがいた。自然界の奇妙ないたずらによって、トラやヒョウと交尾を重ねた」「さらに多くの異なる種とも交尾し、突然凶暴になった」というナレーションからスタート。「あの男は絶えず 私を探してる」「人間も動物よ」という言葉のほか、父の狩猟仲間たちが「勇敢な狩人たちは茂みを進む」「雄ジカを殺すのは俺だ この手で殺すのだ」と歌うシーンも収録されている。
パトリシア・マズィが監督を務めた「サターン・ボウリング」は10月4日より東京・ユーロスペースほか全国で公開。キャストにはY・ラン・ルーカス、レイラ・ミューズも名を連ねた。なお本作はカイエ・デュ・シネマ誌による2022年の年間ベストで第6位に選ばれている。
※「サターン・ボウリング」はR18+指定作品
©Ex Nihilo - Les Films du fleuve - 2021