「スプリングスティーン」テルライド映画祭で上映、監督スコット・クーパーがキャスト称賛
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「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」ティザービジュアル
ジェレミー・アレン・ホワイト主演作「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」が、米コロラド州で開催された第52回テルライド映画祭に出品。現地時間8月29日にオープニング作品として世界初披露された。
ウォーレン・ゼインズの小説を原作とする同作は、若き日のブルース・スプリングスティーンを描く物語。大ヒット作となった「Born In The U.S.A.」発表前の1982年を舞台に、成功の重圧と自らの過去に押し潰れそうになっていた彼の姿がつづられる。ホワイトがスプリングスティーンを演じ、ジェレミー・ストロングが彼のマネージャーであるジョン・ランダウに扮した。
ロッキー山脈の標高2400mの位置にあるテルライドで行われた同映画祭。ホワイト、ストロング、監督のスコット・クーパーが参加し、スプリングスティーン、ランダウ本人も駆け付けた。クーパーは「私にとって、この場所はまるで故郷に帰ったような気持ちになります。この映画を初めて披露するのにテルライド以上の場所はありません」と挨拶し、参加したメンバーを紹介していく。
クーパーは「私たち全員が知っているあのブルースを、ただのモノマネではなく、強さ・本物の存在感、生命力、そして同時に脆さを表現できる人を探しました。何より必要だったのは、謙虚さ、自信に満ちたかっこよさです」と語り、ホワイトを称賛。ストロングにも「ジョンの知性、誠実さ、強さ、そしてウィットを見事に表現してくれた。素晴らしい俳優です」と賛辞を贈る。
加えて「映画の核心である2人の人物に移ります」と前置きするクーパーは、ランダウを紹介し「彼は(スプリングスティーンの)マネージャーであるだけでなく、親友であり、相談相手であり、時には父親のような存在であり、セラピストのようでもありました。ロックの歴史において、この2人の関係は唯一無二です」と表現。最後にスプリングスティーンの名を挙げると、クーパーは撮影期間中に自宅が山火事の被害を受けたことに触れ「ブルースは『ホテルじゃなくて、ロサンゼルスの私の家に滞在すればいい』と言ってくれました。私たちは彼の家で暮らし、生活を立て直すことができました。それがブルース・スプリングスティーンという人です。謙虚で、寛大で、常に支えてくれる」と吐露。「ブルースと私は火をくぐり抜けて永遠に結ばれました。彼を家族のように愛しています」と彼への思いを口にすると、スプリングスティーンが「さて、そろそろ俺の番かな?」と登場し、会場に割れんばかりの歓声を巻き起こした。
「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」は、11月14日より全国で公開される。
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