アーニャ4人の稽古公開!互いにあだ名で呼ばない理由は「そのままの名前が可愛いから」
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ミュージカル「SPY×FAMILY」公開稽古より。左から森崎ウィン、村方乃々佳、泉谷星奈、月野未羚、西山瑞桜。
ミュージカル「SPY×FAMILY」でアーニャ・フォージャー役を務めるキャスト4人の公開稽古&ミニ会見が、昨日9月2日に東京都内で実施された。
遠藤達哉原作「SPY×FAMILY」(集英社)は、〈黄昏〉のコードネームを持つスパイの男ロイド・フォージャー、殺し屋の女ヨル・フォージャー、超能力者の少女アーニャが、お互いの正体を隠しながら“仮初めの家族”になる姿を描いたマンガ。ミュージカル版は2023年に初演され、再演となる今回も初演に続いて脚本・作詞・演出をG2、作曲・編曲・音楽監督をかみむら周平が手がける。
公開稽古では、アーニャ役をクワトロキャストで務める泉谷星奈、月野未羚、西山瑞桜、村方乃々佳が「らな」「みれい」「みお」「ののか」とそれぞれの名札を胸元につけて登場し、歌唱シーンを初披露した。4人はアーニャの豊かな喜怒哀楽を声や表情、全身で表現しながら、“ちち”ロイド役の森崎ウィンと息の合った掛け合いを見せる。稽古前後には森崎に誘導されながら4人そろって報道陣の前に走り出て、満面の笑みで「よろしくお願いします!」「ありがとうございました!」とあいさつ。稽古場は終始ほっこりした空気で満たされた。
その後、アーニャ役の4人のみで会見が実施された。現在、泉谷、月野、西山は小学2年生、村方は小学1年生。「公開稽古は緊張しましたか?」と司会が問うと、泉谷は「緊張はしなかったです。本番が楽しみです!」と述べ、月野は「“ちち”に抱っこされるシーンがいつも楽しみなのですが、今日も抱っこされて幸せでした」、西山は「やりたいシーンができてうれしかったし楽しかったです」と回答。唯一、緊張したという村方は「(観ている人の)目とかカメラとかがいっぱいあってドキドキしたけど、みんなに観てもらえてうれしかったです。もっとたくさんのみんなに見てもらいたいです!」と語った。
アーニャ役発表後の周囲の反応について、泉谷は「学校に行ったら『アーニャおめでとう!』と100人くらいに言われてうれしかったです。お友達も、去年の担任の先生も、チケットを取ってくれたみたいなのでもっとがんばります!」、月野は「先生たちが『観に行くね』と言ってくれました。でも運動会が雨で延期になったら(先生たちが)行けなくなってしまうので、てるてる坊主を作ります」とコメントし、大人たちの笑いを誘った。
「4人は仲良くなりましたか?」という質問には、西山が「休み時間に一緒にお絵描きしたり、おやつを分け合ったりして仲良くなりました」と説明。お互いの呼び名を問われると、村方は「私はみんなのことを(あだ名ではなく)名前に“ちゃん”付けで呼んでいます。そのままの名前が可愛いから」と冷静に述べる。「誰かリードするメンバーはいますか?」と尋ねられると、泉谷が「それはないよね……?」と隣の月野らと顔を見合わせながら、「みんなで(協力して)やっています」と回答した。
続いて稽古中の面白かったエピソードを聞かれると、村方は「(脚本・作詞・演出の)G2さんのことをみんな“Gちゃん”と呼んでいるんですけど、Gちゃんはアーニャたちに『よくできたね』とか良いことしか言わない」と明かし、司会に「もっといろいろ言ってほしい?」と聞かれると「ううん」と首を振り、場を和ませた。西山は「大人の人から差し入れをもらうんですけど、(ヘンダーソン先生役の)鈴木壮麻さんがコロッケを差し入れてくれたときに、アーニャ役の4人で感謝を伝えに行ったら、(胸に手を当てて)『キューン♡』とやってくれて面白かったです!(笑)」と、鈴木の仕草を再現しながら楽しげに振り返った。
会見終盤では「今の気持ちを漢字1文字で表すと?」という無茶ぶり質問が投げかけられた。泉谷は「“星”です。アーニャがつかむステラ(星)でもあるし、私の名前にも入っている漢字。稽古も本番もみんながケガしないで楽しくできるように、星に願っています」と華麗に回答する。続く月野も「楽しいの“楽”。ずっとなりたかったアーニャになれて、みんなとお稽古ができてとっても楽しい」、西山は「楽しみの“楽”。今の稽古がすごく楽しいから、本番はもっともっと楽しいんじゃないかな」、村方は「“強”。みんなで力を合わせてがんばっていきたいから」とそれぞれ心境を交えて答えた。
最後に4人は観客へのメッセージを求められ、泉谷は「アーニャの面白いところをもっと面白くするので、そこに注目してください!」、月野は「踊って歌って泣いて笑って、コロコロ変わる表情に注目してください!」、西山は「お客さんにニコニコになってもらえるようなミュージカルを全員で作っているので楽しみにしていてねー!」、村方は「アーニャになりきってがんばるので、みんな観に来てねー!」と、各々元気よく呼びかけ、会見を締めくくった。
本作は、9月20日から28日まで埼玉・ウェスタ川越 大ホールで行われるプレビュー公演を皮切りに、10月7日から28日まで東京・日生劇場、11月5日から10日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、17日から30日まで福岡・博多座、12月12日から14日まで山形・やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)、20・21日に静岡・静岡市清水文化会館(マリナート)、26日から30日まで愛知・御園座で上演される。
%play_2309_v5%製作:東宝 ©遠藤達哉/集英社