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押井守のアニメ映画「天使のたまご 4Kリマスター」予告解禁、岩井俊二が推薦

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「天使のたまご 4Kリマスター」ポスタービジュアル

押井守が原案・脚本・監督を担ったアニメーション映画「天使のたまご」の4Kリマスター版が、11月14日よりドルビーシネマ限定で先行公開、11月21日より全国で順次公開される。このたび、予告編と映画監督・岩井俊二によるコメントが到着した。

1985年製作の「天使のたまご」は、水没した都市で卵を抱き続ける少女が、夢で見た“鳥”を探す少年と出会う物語。天野喜孝が原案・アートディレクションを担い、根津甚八や兵藤まこが声のキャストとして参加している。公開40周年を記念して押井の監修のもと4Kリマスター化され、第78回カンヌ国際映画祭のクラシック部門にてワールドプレミア上映された。

YouTubeで公開中の予告編は、少女の「あなたはだあれ?」というセリフから幕開け。水に沈んだ都市や静けさに包まれた廃墟などが映し出され、少年の「その卵の中には何が入っているのかな」という言葉も確認できる。

岩井は「この映画は決して楽観主義的な映画ではないが、あの時代特有の未来を信じる想いが化石のように封印されている。“天使のたまご”というタイトルは未来に向けて放たれたタイムカプセルの隠喩でもあるのだろう。あれから更に40年。このタイムカプセルが4Kで蘇るという。今の若い子たちは何を想うのか? そこに興味は尽きない」とつづった。

なお本作の世界観を凝縮したイラストやフィルムメイキングを収録した書籍「THE ART OF 天使のたまご」が、増補改訂復刻版として復刊。本日9月4日にAmazonにて予約受付がスタートし、10月10日に発売される。

岩井俊二(映画監督)コメント

1985年。敗戦から40年、気がつけば世界第二位の経済大国となっていたニッポン。僕らは音楽やコミックやアニメの無限の可能性に陶酔し、それ越しにこの世界や平凡な日常を眺めていた。
この映画は決して楽観主義的な映画ではないが、あの時代特有の未来を信じる想いが化石のように封印されている。
“天使のたまご”というタイトルは未来に向けて放たれたタイムカプセルの隠喩でもあるのだろう。
あれから更に40年。このタイムカプセルが4Kで蘇るという。今の若い子たちは何を想うのか? そこに興味は尽きない。

©︎押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ