白鵬が「モンゴル・ハーン」アンバサダー就任!「両国の架け橋に」
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白鵬 翔
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すべて見る約3000年前の古代モンゴル帝国の王位継承を巡る壮大なドラマを描く「モンゴル・ハーン」の日本公演のアンバサダーに、元力士で第69代横綱の白鵬翔が就任! 8月28日に都内で行われたトークイベントに同作の演出のヒーロー・バートル、キャストとプロデューサーを務めるバイラ・ベラらと共に登壇した。
同作はモンゴルの伝統的な楽器も取り入れた歌やダンス、さらにパペットも用いた作品で、古代モンゴルの王位継承を巡る物語が展開。本国モンゴルでの大成功をはじめ、ロンドン、シンガポールでも上演され、話題を呼んだ。今回、日本モンゴル友好記念事業「モンゴル・ハーン Japan Tour 2025」としてついに日本に上陸する。
白鵬氏は「このたびは公式アンバサダーを務めさせていただくことになり大変光栄に思っています」と喜びを口にし「日本とモンゴルは相撲やスポーツだけでなく、文化的にも深いつながりがあります。この舞台を通じて多くの方々に、その共通点を感じていただき、絆が深まることを願っております」と挨拶した。そして、「モンゴル・ハーン」について「いよいよ日本で上演されるということで心から楽しみにしています。私も10月が待ち遠しいです。ワクワクしております」と期待を口にした。

演出のバートル氏は本作について「昔からのモンゴル音楽の演奏、サーカスダンス、アクションなど歴史を通じて育まれてきた演劇の要素がすべて含まれていて、わかりやすい作品になっていると思います」とアピール。バイラ氏も「3千年前の王様が、みんなのために己を犠牲にするという、全世界の人が見ても理解できるストーリーになっていて、日本の方にも受け入れていただきやすいと思います」と語る。バイラ氏は、劇中の色鮮やかな衣装についても言及。「中央アジアで発見された当時のフン族の衣装を元にデザイナーがつくったもので、“生きた博物館”とも言えるものになっています」と歴史を踏まえて作り出されたものになっていると語った。


白鵬氏は映像で過去の公演を見たそうだが「人間はこんな体が柔らかいのか! と思いました。人の心や会話をダンスで見せていくのが新しく、わかりやすかったです」と称賛する。
現役時代は長く横綱として活躍し、時に一人横綱として角界を引っ張った白鵬氏。本作の“ハーン”に共通点を感じる部分もあるようで、現役時代をふり返りつつ「血のにじむような努力をしたからこそ結果が出たし、不安で眠れない時期もありました。いまは引退して、食事もお酒もおいしい。明日の朝、稽古がないのが幸せです(笑)」と現役時代の重圧、横綱としての責任のすさまじさをうかがわせた。今年の6月には日本相撲協会を退職したが、今後について「日本とモンゴルの両国の架け橋となっていきたい」と思いを語った。





取材・文/黒豆直樹
撮影:阿部章仁(会見) 阿久津知宏(公演)
<公演情報>
『The Mongol Khan(モンゴル・ハーン)』
【東京公演】
日程:2025年10月10日(金)~20日(月)
会場:東京国際フォーラム ホールC
【名古屋公演】
日程:2025年10月24日(金)~26日(日)
会場:愛知県芸術劇場 大ホール
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/mongol-khan/
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