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ぴあ 総合TOP > 速水御舟、東山魁夷、山口晃など、日本画の画題になった“聖地”をめぐる 『【特別展】日本画聖地巡礼2025』山種美術館で

速水御舟、東山魁夷、山口晃など、日本画の画題になった“聖地”をめぐる 『【特別展】日本画聖地巡礼2025』山種美術館で

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東山魁夷《緑潤う》1976(昭和51)年 紙本・彩色 山種美術館

2025年10月4日(土)より、山種美術館では『日本画聖地巡礼2025―速水御舟、東山魁夷から山口晃まで―』を開催する。映画や小説、漫画、アニメなどの舞台になった場所を訪れる「聖地巡礼」を、日本画を舞台に堪能する展覧会だ。

じつは、日本画の画題となった土地や、画家との縁の深い場所を「聖地」とし、その土地が描かれた作品と現地の写真を合わせて紹介するこの『日本画聖地巡礼』は、同館では2023年に行われ、好評を博した。その第二弾となる今回もまた、名だたる画家たちの傑作が集結する。

速水御舟《名樹散椿》【重要文化財】1929(昭和4)年 紙本金地・彩色 山種美術館

なかでも注目したいのは、同館が誇る速水御舟の重要文化財《名樹散椿》の登場だ。ここに描かれているのは、京都市北区、椿寺地蔵院にある椿の木で、白・紅・桃色・紅白絞りと種々の華麗な花を咲かせ、さらに山茶花のようにひとひらずつ散る五色八重散り椿として有名な古木である。御舟が写生した当時樹齢400年程の老木は惜しくも枯れ、現在あるのは二世の木だが、同展では御舟のアトリエに伝来した初代と、現在の第二世の写真を紹介。実在するモチーフがどのように絵画化され、現地でどのように愛されているのか、作品を見ただけではわからないさまざまな情報を、知ることができるだろう。

そのほか、奥田元宗《奥入瀬(秋)》や奥村土牛の《鳴門》、東山魁夷の《年暮る》など、日本を舞台とした名作だけでなく、平山郁夫の《ロンドン霧のタワァ・ブリッジ》や千住博の《ピラミッド「遺跡」》など、海外の「聖地巡礼」も行われる。

山口晃《東京圖 1・0・4輪之段 》(部分) 2018-25(平成30-令和7)年 カンヴァス・彩色 山種美術館 撮影:宮島径 ©︎YAMAGUCHI Akira, Courtesy of Mizuma Art Gallery

さらに2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」でオープニングのタイトルバックに登場した、山口晃の《東京圖 1・0・4輪之段》が、同館のコレクションとなって今回初めて公開される。こちらは、皇居を中心とした東京の風景を、画家独特の鳥瞰図で描いた作品だ。

日本のみならず、世界各国の「聖地」を巡る旅を美術館で楽しんでみたい。

<開催情報>
『【特別展】日本画聖地巡礼2025-速水御舟、東山魁夷から山口晃まで-』

会期:2025年10月4日(土)~11月30日(日)
会場:山種美術館
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)
料金:一般1,400円、大高1100円
※きもの特典あり
公式サイト:https://www.yamatane-museum.jp/

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