映画『ラスト・ブレス』水中撮影の舞台裏に迫るメイキング映像公開 小島秀夫らによる絶賛コメントも
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“地球上で最も危険を伴う職業”のひとつと呼ばれている飽和潜水士の実話を映画化した『ラスト・ブレス』のメイキング映像が公開された。
本作は、究極の悪夢というべきシチュエーションにひとり取り残されたダイバーの運命と、彼を救うべく極限の救出劇に挑む人々を描くサバイバルスリラー。今年2月に全米公開され、『キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』に次いで興収チャート初登場2位のスマッシュ・ヒットを記録した注目作だ。『ゾンビランド』や『ヴェノム』のウディ・ハレルソンをはじめ、MCU新作『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』への出演を控えるシム・リウ、フローレンス・ピューとの交際で話題の若手俳優フィン・コールが出演している。
公開されたメイキング映像は、水中撮影のプロフェッショナルでもあるアレックス・パーキンソン監督が、撮影の舞台裏を60秒で語っている。水中撮影はマルタ島にある「マルタ・フィルム・スタジオ」で行われた。同スタジオは水中の特殊効果に長けた世界的に有名なスタジオで、『ジュラシック・ワールド/復活の大地』や『キャプテン・フィリップス』『ワールド・ウォーZ』などの撮影が行われた場所として知られている。監督はリアルな海を再現するために、スタジオの屋外にある直径100メートル、水深11メートルほどのタンクに海水を入れ、巨大な深海のセットを作り上げた。海水を使用することで深海の粒子を再現するまでこだわり、撮影は深夜から3週間かけて夜通し行うことで、暗く孤独な海底のリアリティを徹底的に再現している。


水中シーンはすべてキャストやスタッフが実際に潜水しながら撮影され、地上で撮影されたものをCGで水中に見せるような技術は一切使用されていない。潜水士を演じたリウやコールは、ほとんどスタントなしで水中での演技に臨んだという。
また、本作を先行して鑑賞した各界の著名人総勢13名からの推薦コメントも公開された。世界的なゲームクリエイターである小島秀夫は「スーパー・パワーを持たない、カンフーもしないシム・リウが、生身の格好良さを出していた」と本作におけるリウの演技を絶賛。『海猿』や『トッキュー!!』など海上保安庁を舞台にした漫画の原作・原案を多く手がけている作家の小森陽一は「ここで描かれていることは真実だ。海の物語がすべて詰まっているといっても過言ではない」と本作のリアリティを称賛している。
元消防士の芸人・ワタリ119は「観てる自分も息をするのを忘れ、海底にいる主人公の追体験をしてるような映画」と没入体験の深さについてコメント。さらに、日本で活動する現役のダイバーや海女、元飽和潜水士など、本作の題材に精通するプロフェッショナルたちからも「非常に素晴らしい物語」「飽和潜水を行う者として、本作のリアリティに息を呑んだ」といった絶賛のコメントが届いている。
映画『ラスト・ブレス』メイキング映像
映画『ラスト・ブレス』推薦コメント(五十音順)
■ISO(ライター)
深い海の底に独り取り残され、10分後には酸欠が迫る極限の状況。想像するだけで身震いする恐怖のなか、生きたい者と助けたい者の命への執着が交差する。ハリウッド映画の真骨頂ともいえるヒロイックな物語、その面白さと感動をこれほど無駄なく堪能できる作品はなかなかお目にかかれない。
■加藤よしき(ライター)
深海に取り残され、残る酸素はあと10分だけ。
詰んだ! でも海のプロは諦めない!
難易度最凶の“人命イライラ棒”を見届けてください。
サバイバル映画の新たな名作……あ、ただし閉所恐怖症の人はご注意を!
■小島秀夫(ゲームクリエイター)
海底パイプラインを修復する潜水事故に基づく奇跡の物語。始終、閉塞感と酸欠感を、緊張感を持って描く。リスクを顧みず、命懸けで仲間を生還させようとする誰もがみんな格好いい。何度も号泣してしまった。誰にも知られていないが、世界の何処かでは“危険”を承知で作業を続けている影の英雄たちがいる。ウディ・ハレルソンも良かったが、スーパー・パワーを持たない、カンフーもしないシム・リウが、生身の格好良さを出していた。
■小森陽一(作家・マンガ原作者)
先月、潜水士を志す高校生の物語を書き上げたばかりだ。
彼等にこの作品を薦めていいものかどうか、正直なところ迷っている。
ここで描かれていることは真実だ。
なんの忖度もしてくれない自然という現実、
仲間を思い、決して諦めない人間の尊さ。
海の物語がすべて詰まっているといっても過言ではない。
■サメ映画ルーキー(日本サメ映画学会会長)
サメという捕食者が姿を見せずとも、海の底には深淵の悪夢が広がっている。だが人類はなおも闇に抗い、力を尽くし、最後の一瞬まで戦い続ける。そこに光が差すことを信じて。
■清水崇(映画監督)
普段、意識しない“死”は
実は常日頃からすぐ目の前にある。
本作は潜水士の実話だが、
そんな当たり前の事を改めて意識し、
“生”を謳歌しようと思わされる
緊迫の90分……
■杉山すぴ豊(アメキャラ系ライター)
青く広いはずの海がダークな迷宮に! クライマックスは思わず「急いで」と声が出てしまいました。
胸がおしつぶれそうな緊迫感と胸に響くシム・リウの活躍! 冷たい海底でくりひろげられる熱いドラマです!
■武田真一(フリーアナウンサー)
冷たい漆黒の深海。ひと呼吸ごとに確実に死へ近づく絶望感。「必ず助ける」という約束は守られるのか。緊迫した救出劇のリアリティは、飽和潜水という技術の奥深さや、そこに従事する人々への深いリスペクトによって裏打ちされている。ひとりの命を救うために奮闘した人々、そしてパーキンソン監督をはじめ製作陣の真摯な姿勢に、胸が熱くなる映画だ。
■人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
凄まじい緊迫感。僅かなミスすら許されない繊細な作業で救助を試みる様は手が震えるほど恐ろしいが、それでも決して諦めまいと戦う姿はあまりにも格好良い。絶望と希望が押し合い圧し合いしてどちらに転ぶか、祈りながら観る映画。
■橋本昭夫(元飽和潜水士・日本サルヴェージ株式会社所属)
職業として飽和潜水を行う者として、本作のリアリティに息を呑みました。極限状況の中、深海での孤独、仲間との絆、そして生還への執念。技術は進化しましたが、仲間を信じ、決して諦めない人間の精神力の強さは変わらない。
■藤織ジュン(可愛すぎない海女(北限の海女))
プロの仕事をするカッコ良さを感じる作品でした。
死と直結する事故の後、誰もパニックにならず、冷静に対処する姿に感動しました。
ダイバーたちにも当たり前に家族がいて、飽和潜水士の誇りと危険な仕事をすることへの葛藤にも心を打たれました。
■村田清臣(80歳現役ダイバー、日本水難救済会、静岡地区水難救済会、会長)
私にとって非常に素晴らしい物語でした。私も長年水難救助ダイビングを行っています。
ウネリの中で潜水士が救助中ダイビングベルから力だけに頼らずウネリを利用して上がれと助言していたリーダーの言葉さすがです。私も救助中に波やウネリを利用して要救助者を船に収容した経験もあり感動したシーンのひとつでした。知床の遊覧船沈没事故を思い出しました。
■ワタリ119(芸人)
絶対に体験することのないような状況で次第に緊迫感に飲まれ、観てる自分も息をするのを忘れ、海底にいる主人公の追体験をしてるような映画でした。
普通なら諦める状況の中最後まで生きるため、そして仲間たちはクリスを助けるため、全員が最善をつくしあがく、他のチームが祈り続けて見守るシーンには涙が込み上げてきました。
<作品情報>
『ラスト・ブレス』
9月26日(金)公開
公式サイト:
https://lastbreath.jp/
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