ロシア・ピアニズムの継承者がここに 松田華音 ピアノ・リサイタル
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先ごろ、約8年ぶり3枚目となる素敵なアルバムを発表したピアニスト、松田華音のリサイタルが12月に予定される。
プログラムは、最新アルバムに収められたチャイコフスキーの『四季(全曲)』と、リストの「ピアノ・ソナタロ短調」という魅力的な内容だ。最新アルバムにもリスト作品が収められているが、こちらは『巡礼の年』〜ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)の3曲だけに、リスト唯一にして最大のピアノ・ソナタをどのように捌くのか、アルバムとの対比を含めて興味津々。
その松田華音はといえば、6歳でロシアに渡り、ほぼ20年間に渡ってヴィルサラーゼを始めとする名ピアニストたちに鍛え上げられた“ロシアピアニズムの継承者”と称えられる逸材だ。ロシアで育ったマツダが体感した北国ロシアの四季こそは、まさにチャイコフスキーが描き出した《四季》そのもの。12月の東京オペラシティが、北国ロシアの四季に彩られる瞬間を味わいたい。
松田華音 ピアノ・リサイタル
■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2521416
12月1日(月) 13:00開演
東京オペラシティ コンサートホール
松田 華音 Kanon Matsuda(ピアノ, Piano)
6歳よりモスクワで学ぶ。ロシア最高峰の名門、グネーシン記念中等(高等)学校で学び、スクリャービン記念博物館より2011年度「スクリャービン奨学生」に選ばれ、外国人初の最優秀生徒賞を受賞し首席で卒業。モスクワ音楽院に日本人初となるロシア政府特別奨学生として入学、2019年6月首席で卒業。2021年モスクワ音楽院大学院修了。これまでにミハイル・プレトニョフ、ワレリー・ゲルギエフ、アンドレア・バッティストーニ、ピエタリ・インキネン、秋山和慶、井上道義、円光寺雅彦、尾高忠明、小林研一郎、高関健、飯森範親各氏の指揮の下、ロシア・ナショナル管弦楽団、マリインスキー歌劇場管弦楽団、プラハ交響楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団等と共演。2020年12月には井上道義氏指揮NHK交響楽団と伊福部昭作曲リトミカ・オスティナータを、2021年11月にはNHK音楽祭にて飯森範親氏指揮日本センチュリー交響楽団とシチェドリン作曲ピアノ協奏曲第1番を演奏し、どちらも全国放送され、高く評価された。最近は室内楽にも取り組むなど、活動の場を拡げている。2018年かがわ21世紀大賞受賞。