ドキュメンタリー「ネタニヤフ調書」本編映像、前イスラエル首相が証言&痛烈に批判
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ベンヤミン・ネタニヤフ
本国イスラエルで上映禁止となったドキュメンタリー映画「ネタニヤフ調書 汚職と戦争」の場面写真と本編映像の一部が解禁された。
ガザ・イスラエル紛争のキーマンであり、強硬的な政治姿勢で物議を醸すイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフ。本作では、在任中に刑事起訴された経歴を持つネタニヤフが有罪回避のため極右勢力と結託し、長期政権下で民主主義を危機にさらした過程を映し出す。映画の制作チームに極秘リークされた警察によるネタニヤフへの尋問映像も収録された。
YouTubeで公開された映像には、2006年から2009年までイスラエルの首相を務めたエフード・オルメルトの証言を収録。ネタニヤフを「彼はシステムを破壊しようとする。“私は特別だ。誰も手出しできない。手を出せば陰謀だ”と語るんだ」と痛烈に批判している。場面写真には、ネタニヤフと夫人が警察の尋問を受ける場面や、証言者たちの姿が切り取られている。
製作総指揮を担った、「『闇』へ」で知られるアレックス・ギブニーは「本作の出演者は全員イスラエル人で、1人を除いて全員ユダヤ人です。彼らはネタニヤフに批判的で、世論調査によればイスラエル国民の70%も同様です。ネタニヤフはイスラエルと地域の安全保障を著しく損なってきました。ネタニヤフ批判を反ユダヤ主義と結び付けてはいけません。彼はユダヤ教でもイスラエルそのものでもないのです」と語っている。
「アニタ 反逆の女神」のアレクシス・ブルームが監督を務めた「ネタニヤフ調書 汚職と戦争」は、11月8日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。
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