V字回復の道を進むラグビーオーストラリア代表、いざ日本&欧州5連戦へ!

第5回大会以来、24年ぶり2度目の『ラグビーワールドカップ(RWC)』開催まで2年を切った中、順調にV字回復の道のりを進むオーストラリア代表ワラビーズ。過去2度優勝を果たした豪州だったが、前回大会の『RWC2023』ではついにプール戦敗退の憂き目に遭った。2022年9月に世界ランキング9位まで落ち、11月にはイタリアに歴史的黒星を喫したワラビーズは年明けから低迷打破をエディー・ジョーンズHCに託した。だが、南半球最強決定戦の『ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)2023』で最下位に沈むと、本番の『RWC2023』でもフィジーに力負けすると、ウェールズには6-40の完敗を喫して2勝2敗でフランスを去ったのだった。

ジョーンズHCの後を受けたジョー・シュミットHCは長らくアイルランド代表を率いて、2022・2023年はニュージーランド代表ACを歴任した人物。『TRC2024』こそ2年連続最下位に終わったが、ウェールズに3戦3勝、イングランドに劇的逆転勝利を奪うなど、復調の兆しを垣間見せた。

そして、今年、ワラビーズはさらに加速。7月フィジーに21-18で借りを返すと、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズと3試合にわたって熱戦を繰り広げた。“3戦惨敗”も予想される中、1勝2敗の戦績は立派である。

続く『TRC2025』初戦では南アフリカに0-22から28分WTBディラン・ピーチが左サイドを突破して逆襲の狼煙を上げると、NO8ハリー・ウィルソンの2トライやCTBジョセフ・スアアリイのインターセプトからのトライ、FBトム・ライトの50m独走トライなど怒涛の6連続トライで大逆転。

第3戦のアルゼンチン戦も前半は7-21のビハインドも、46・63分スアアリイの連続トライなどで同点に追い付くと、78分にはアルゼンチンがPGで再びリード。その後豪州はショットで同点ではなく、あくまで逆転のトライ狙い。ラストワンプレーでPRアンガス・ベルがトライゾーンに雪崩れ込んで劇的勝利を手繰り寄せた。オールブラックスからの5年ぶり勝利はならなかったが、『TRC』で3位に浮上したのだ。

『TRC2025』で豪州最多151キャップを誇るPRジェームス・スリッパーが代表を引退。シュミットHCは今秋の日本・欧州遠征に向けて、『TRC』のメンバーをベースに13人制の『ラグビーリーグ』からの復帰となるSOカーター・ゴードンや36か月ルールを活用する元オールブラックスのPRエイデン・ロス、ノンキャップのSHカラニ・トーマスを加えた。来夏『スーパーラグビー』レッズを率いるレス・キスHCにチームを引き継ぐために、チームを前へ突き進める。

ジョーンズHCは母国の代表チームをこのように見ていた。
「ワラビーズはここ数年で確実に力を付けている。B&Iライオンズ、南アフリカ、そしてニュージーランドともいいゲームをした。豪州との試合はゲインラインでどれだけ競れるかが大事。彼らはワンパスを中心に展開するチーム。我々はゲインライン上で彼らの勢いを止められるよう準備しなければならない。そして我々がボールを奪取した際には素早くスペースへボールを運び、彼らのディフェンスを崩す必要がある。オーストラリアとの初戦は、非常にフィジカルな試合となるだろう」

ワラビーズは10月25日(土)・国立競技場にて『リポビタンDチャレンジカップ2025』日本代表と対峙。その後欧州へ渡り、11月1日(土)・イングランド代表、8日(土)・イタリア代表、15日(土)・アイルランド代表、22日(土)・フランス代表との連戦がラインナップ。また、今週末は若いノンキャップメンバーに経験を擁するHOマット・フェスラーやLOマシュー・フィリップ、NO8ピート・サム、SOベン・ドナルドソンらが名を連ねるA代表として10月18日(土)・ヨドコウ桜スタジアムにて『アサヒスーパードライ CHALLENGE MATCH 2025』JAPAN XVと対戦。ヨドコウ桜、国立のゲームはチケット発売中。

リポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表vsオーストラリア代表のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2562255

アサヒスーパードライ CHALLENGE MATCH 2025 JAPAN XV(ジャパンフィフティーン)vsオーストラリアA代表のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2532603

チケットラグビー
https://ticketrugby.jp/