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『天使のたまご 4Kリマスター』押井守監督×若林和弘インタビュー動画公開

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(左より)押井守監督、若林和弘(音響設計監修)

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『天使のたまご 4Kリマスター』より、押井守監督と4Kリマスター音響設計監修を務めた若林和弘のインタビュー動画が公開された。

『天使のたまご』は、押井守(『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』)が原案・脚本・監督を、天野喜孝(『ファイナルファンタジー』シリーズ)が原案・アートディレクションを務めた作品で、1985年にOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)として発表された。今回の上映では公開40周年を記念して、押井監督の監修のもと35mmフィルム原版から4Kリマスター化。ドルビーシネマ対応版も制作された。音響面では、オリジナルのモノラル音源をソニーPCLとソニーグループの音源分離技術で解析・分離し、5.1chサラウンドおよびドルビーアトモスに再構築されている。

インタビュー動画の冒頭で、押井は本作を「通して観るのは(40年前の制作時以来)今日が初めて」と語り、「当時何を考えて、どこを失敗したのかを客観的に見られるいい経験」と振り返る。40年ぶりに自身の作品と向き合い、当時の思考を見つめ直す姿が印象的だ。

続けて若林は「オリジナルのテイストをできるだけ尊重し、忠実に再現したい」という押井からの要望を受け、ソニーPCLの協力を得ながらモノラル素材をデジタルツールで分離したと語る。雨音や風の音といった効果音、そして音楽をひとつひとつ再構築したと言い、それは「出来上がった料理を、材料に分けて、また混ぜる」ような作業だったと表現している。40年前の音を現代のフォーマットに昇華させるまでの過程や、オリジナルと同じ印象にするための“音づくり”の苦労、そして押井が「小屋(映画館)で観て聴いてほしい、情報量が全然違うので」と語る本作への思いが詰まった、貴重な映像となっている。

また、『天使のたまご』初の公式パンフレット発売も決定した。表紙+64ページ(B5変型)仕様で、押井守、天野喜孝をはじめとするスタッフ陣の最新インタビューや、寄稿などを収録。40年を経てなお輝きを放つ本作の世界を、より深く味わうことができる1冊となっている。

『天使のたまご 4Kリマスター』パンフレット書影

押井守監督&若林和弘(音響設計監修)インタビュー動画

<作品情報>
『天使のたまご 4Kリマスター』

11月14日(金)ドルビーシネマ先行公開
11月21日(金)全国順次公開

公式サイト:
https://angelsegg-anime.com/

(C)YOSHITAKA AMANO (C)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ